今日は土曜東京の東京スポーツ杯2歳Sを検討してみます。今をときめくイクイノックスが一昨年ここを勝って、翌年、皐月賞、ダービーを連続2着したあと、秋の天皇賞を制しました。去年は①人気3着のハーツコンチェルトが、その後ダービーで⑥人気3着となりました。クラシックに連なる2歳馬の出世レースと言ってよいと思います。
東京スポーツ杯2歳S【2023年11月18日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
東京スポーツ杯2歳ステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年11月18日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
まずは持ち時計の確認からです。
1)持ち時計
過去10年、このレースは2016年の稍重以外、良馬場で施行されてきました。年によってペースの差が大きいですが、勝ち時計の平均は1分46秒88、上がり脚の平均が33.65秒です。去年勝ったガストリックの勝ち時計は1分45秒8(上がり34.0)、一昨年のイクイノックスが1分46秒2(同32.9)、2019年のコントレイルが1分44秒5(同33.1)です。ペースにもよりますが、クラシック級の馬なら、33.0前後の上がり脚を使えると見てよいようです。今回そこまでの馬が含まれているかどうか。今回の主な出走馬の前走の時計と上がり脚を並べてみます(〇数字は人気順)。
・ガイアメンテ 23/09/02札幌 稍 札幌2歳S ①6着 1分52秒2 37.6
・サークルオブジョイ 23/09/10阪神 良 新馬 ⑤1着 1分48秒3 34.1
・シャンパンマーク 23/10/08東京 良 新馬 ②1着 2分04秒0 33.1
・シュトラウス 23/10/07東京 良 サウジRC ②3着 1分33秒7 34.3
・シュバルツクーゲル 23/09/24中山 稍 新馬 ②1着 2分04秒0 35.0
・ショウナンラプンタ 23/09/24阪神 良 新馬 ④1着 2分01秒3 34.3
・テリオスルル 23/10/01中山 良 サフラン賞 ②3着 1分35秒9 35.7
・ファーヴェント 23/08/05新潟 良 新馬 ①1着 1分50秒8 33.4
・フォルラニーニ 23/09/09中山 稍 新馬 ①1着 2分02秒7 34.6
・ミカエルパシャ 23/07/09中京 稍 新馬 ②1着 2分05秒4 34.6
過去3年の3着以内馬の前走の時計と比べてみます(頭の□は着順です)。
<22年>
1⃣⑤ガストリック 22/10/23東京 良 新馬 ④1着 1分49秒8 33.3
2⃣②ダノンザタイガー 22/08/13新潟 良 未勝利 ①1着 1分48秒2 33.9
3⃣①ハーツコンチェルト 22/09/18中京 良 新馬 ①1着 2分01秒6 33.9
<21年>
1⃣①イクイノックス 21/08/28新潟 良 新馬 ②1着 1分47秒4 34.5
2⃣④アサヒ 21/10/17東京 稍 未勝利 ①1着 1分52秒2 33.9
3⃣⑥テンダンス 21/10/23阪神 良 未勝利 ①1着 1分46秒9 35.0
<20年>
1⃣①ダノンザキッド 20/06/28阪神 稍 新馬 ②1着 1分48秒3 34.7
2⃣⑤タイトルホルダー 20/10/04中山 良 新馬 ①1着 1分51秒4 35.9
3⃣③ジュンブルースカイ 20/10/31京都 良 萩S ⑤2着 1分48秒2 34.1
単純に上がり脚にだけ着目すれば、シャンパンマークですが、全体時計がそれほどではないので、前走稍重のフォルラニーニ、前走レベルの高いサウジRCで②3着だったシュトラウスに加え、サークルオブジョイやショウナンラプンタあたりも好勝負になるかもしれません。ガイアメンテは札幌2戦の時計がよいわけではありませんが、舞台が東京に替わって、どんな走りをするか。
2)血統
父系はここ3年ジャスタウェイ産駒が上位に来ています。去年はジャスタウェイ産駒が1着で、2・3着がハーツクライ産駒と、ハーツクライの血が上位を席捲したかたちとなりました。母系はここ3年ノーザンダンサー系が強勢です。これらの系統を探ってみると、該当するのは、
〇父ハーツクライ系
・ファーヴェント(父ハーツクライ)
〇母父ノーザンダンサー系
・シャンパンマーク(母父はDanzigの孫=ノーザンダンサーの曾孫/父はキズナ=ディープインパクト系)
・テリオスルル(母父はSadler's wellsの孫=ノーザンダンサーの曾孫/父アルアイン=ディープインパクト系)
3)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているのは、①戦績の安定性(4着以下なし)、②前走の末脚、③1600・1800で完勝した経歴(2着との差が0.2秒以上)、④内枠、などです。(データ分析:東京スポーツ杯2歳ステークス 今週の注目レース JRA)
新馬戦初戦を楽勝して、前走札幌2歳Sで①人気になって敗れたガイアメンテは6着でしたので、データ的には苦しい感じです。はたしてどうでしょうか。
例年実力馬が強く、堅く決着するレースでしたが、今年はやや風向きがちがって、混戦模様というか、上位拮抗のような気がします。戦績的には、前走サウジアラビアRCで「三強」の一角だったシュトラウスがピカイチですが、クラシック級の器かと言われると、そこまで強い感じはしませんので、新馬・未勝利勝ちの馬たちの逆転も十分あり得ると思います。中でもルメール騎乗のフォルラニーニが上位人気に支持されそうですが、ここは前走の上がり脚や血統を評価して、シャンパンマークとファーヴェントの2頭を抜擢しておきます。怖いのはミカエルパシャの逃げではないかと思います。いずれにしても、来年のクラシック候補として、どんな馬が名乗りを上げるか、楽しみなレースです。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。だんだんと朝の寒さが身にしみるようになってきました。ついこの間まで夏日とか言っていたのに、北日本は雪、当地は霜が降りてるそうですんで、やっぱり11月だと思います。どうか風邪などひきませんように。今日も一日がんばりましょう。
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