Quelque chose?

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藝大卒展2019(2)

2019-02-02 | アート
続き。

デザイン科 浅野舞子さん「コア」は、見る人が癒されるかどうかの実験として、丸くなった姿の動物図案を製作したそう。
私は癒されましたよ。



彫刻科 秋吉怜さん「無題」。もう一つ、「風に吹かれて」と同様のコンセプトだが、穴のあいたような御影石は、墓標のようでもあり、生命の暗喩のようでもある。



日本画科も、どれも力作だった。例えば谷口陽奈子さん「人知れず」は、東京に住むものとしてなんとなく心惹かれる色合いがあった。



それにしても日本画の展示は、同じ大きさの絵に同じ大きさの自画像がついていて、いわば安定感のある展示であったのだが、

油画科は、いろいろありというか、もはや絵を描いていないというか、全員で絶賛模索しながら活動中という感じか。
こちらは、先に行われた学内展での展示は、都美術館の制約のため再現できない部分が多く、その分ある意味「エッセンス」的な作品になっているものも多くあった。
スマホではうまく写真が撮れない(繊細さが再現できない)ものも多々あり、紹介しきれずすみません。

諏訪部佐代子さん「分節」
学内展でのスケールとは違うけれども、波打つ感じ、時間軸はこの2つのセメントからでも伝わってくる。



岩井真由さんの「私たちを包む多面体」。スマホで写真撮ってもなんだか豆腐のようにしか見えないけれど、よく見ると表面には繊細な多面体の繰り返し構造が浮かび上がってくる作品。



マスコマユ「もうそこに貴方は居なくても」は、学内展では雑草とエタノールを使ってガラス展示を展開していたけれど、都美ではドライなモティーフに変更されていた。



これは前にいた人が「かわいい〜」と言っていた、筧由佳里さんの「チョコチップ柄のいぬ」。たしかにかわいい。



加納紫帆さん「現在地」。藝大という現在地を卒業してから、皆どのように発展していくのだろう。



藝大卒展、明日午前まで開催中。みなさんお疲れ様。

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