今日は、上野の東京都美術館で、藝大卒展を観てきた。
時間の関係で藝大構内の院生の方には行かれなかったけれど、都美で展示されている日本画、油画、先端、工芸、彫刻、デザイン、建築を一通り回って、学生さんたちのエネルギーのたくさん詰まった作品群の中を歩いてきた。とても多くの、子どもからシニアまでが観にきて、作家(学生)さんたちと話をしていた。
どれも面白い。
普通、美術館で見るような「完成された」美術品、というのではなくて、自分はこれからこれをやっていきたい、こんなことを表現してみたい、という気持ちのカタマリというか。そしてそれが、都美の展示室という限られた広さの中に密に集まっている、わくわくした空間を形成している。
例えば、デザイン科の真船結花さんの「My flower. Your flower.」という作品。
見たことのあるアレやコレが、まるで最初からそうであったかのような変身ぶり。
工芸科 梅田怜奈さん「accumulation』の彫金。なにか不思議な生命を感じる。そしてとても、ひとつの世界を形成している。
建築科 島津利奈さんは「波止場の終史線」と題して、東京・築地川水門付近の土地空間への葬儀場・火葬場の設計を試みている。海の見える葬儀場である。
そしてこれが、話題になっているという「生物」。デザイン科 門脇康平さんの「地球人へ」という作品であるが、ご丁寧に「特定未確認生物DNA型鑑定書」と「生命体証明証」までついているのである。頭蓋骨のレントゲンもつけてあったので、これは間違いなく未知の生命体なのだな!
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