『夢の中へ』(2005)
監督:園子温
鈴木ムツゴロウ:田中哲司
タエコ:夏生ゆうな
ケイジ:村上淳
ユウジ:オダギリジョー
ランコ:市川実和子
町田:岩松了
鈴木の父:麿赤兒
演出家:温水洋一
タエコの友人:小嶺麗奈
手塚とおる
【作品概要】
園子温監督が、自身をモデルに描く不条理ファンタジー。照明を使わず1シーン1カット、わずか2週間で撮影された。
【感想レビュー】
強烈だった…!!!
とにかく面白くて面白くてヒーヒー笑いながら観ました。
劇団の中の話しが出てきます。
それで、稽古で演技をしているシーン、本番の舞台で演技をしているシーン、またテレビドラマで演技をしているシーンなど、演技をしているシーンが劇中で沢山あるのですが、それ以外のシーンも、1シーン1カットで撮っているので、その境目がぼんやりしています。夢なのか現実なのか現実で演技しているのか…が判別出来ない時間帯が多くあります。
でも、あるキーワードで戻ってくるというか…。
状況もさることながら、台詞が面白いです。役者人も素晴らしくて。
田中哲司さんは、職人的な性質の役者のように思うので、観ていて安心感があります(どんなに壊れた役でも…)。好きな俳優さんです
オダギリさんは、もちろん演技なのですが、元々内包しているものが滲み出る怖さが…爆発していました
なんてピッタリな役なの…。
ある電車のシーンがとっても印象的なのですが、レンタルDVD特典に数テイク入っていて、興味深く観ました。微妙に台詞が違ったり、役者の動きも違うし、走っている電車なので、太陽光の入り方も刻々と変化していきますし…。生ものですね…。
そして何より、使用されたテイクは、所々台詞が聞き取りにくかったりもしたのですが、エネルギーが爆発していて、本当に素晴らしいし、何回もリピートしてしまいました
このシーン、あり得ない、不条理な状況設定を作りながら、それに耐えながら、抑圧していた感情を爆発させる素敵なシーンです。
園監督のヒリヒリする自我が、色んな役者の台詞に振り分けられていて、実は社会派なのに、状況は卑猥だったりコントみたいだったりの面白い映画です
好きな台詞↓
『俺はいつから俺じゃないのか。そんな事は関係ない。そうだ、そんな事は関係ない!20代の頃、無数に居た俺からチョイスした今のこの状態は、俺が選択したんじゃない、金星人のせいだ!』
『俺はチェーン店じゃないよ!俺は俺のチェーン店じゃない!』
監督:園子温
鈴木ムツゴロウ:田中哲司
タエコ:夏生ゆうな
ケイジ:村上淳
ユウジ:オダギリジョー
ランコ:市川実和子
町田:岩松了
鈴木の父:麿赤兒
演出家:温水洋一
タエコの友人:小嶺麗奈
手塚とおる
【作品概要】
園子温監督が、自身をモデルに描く不条理ファンタジー。照明を使わず1シーン1カット、わずか2週間で撮影された。
【感想レビュー】
強烈だった…!!!
とにかく面白くて面白くてヒーヒー笑いながら観ました。
劇団の中の話しが出てきます。
それで、稽古で演技をしているシーン、本番の舞台で演技をしているシーン、またテレビドラマで演技をしているシーンなど、演技をしているシーンが劇中で沢山あるのですが、それ以外のシーンも、1シーン1カットで撮っているので、その境目がぼんやりしています。夢なのか現実なのか現実で演技しているのか…が判別出来ない時間帯が多くあります。
でも、あるキーワードで戻ってくるというか…。
状況もさることながら、台詞が面白いです。役者人も素晴らしくて。
田中哲司さんは、職人的な性質の役者のように思うので、観ていて安心感があります(どんなに壊れた役でも…)。好きな俳優さんです
オダギリさんは、もちろん演技なのですが、元々内包しているものが滲み出る怖さが…爆発していました
なんてピッタリな役なの…。
ある電車のシーンがとっても印象的なのですが、レンタルDVD特典に数テイク入っていて、興味深く観ました。微妙に台詞が違ったり、役者の動きも違うし、走っている電車なので、太陽光の入り方も刻々と変化していきますし…。生ものですね…。
そして何より、使用されたテイクは、所々台詞が聞き取りにくかったりもしたのですが、エネルギーが爆発していて、本当に素晴らしいし、何回もリピートしてしまいました
このシーン、あり得ない、不条理な状況設定を作りながら、それに耐えながら、抑圧していた感情を爆発させる素敵なシーンです。
園監督のヒリヒリする自我が、色んな役者の台詞に振り分けられていて、実は社会派なのに、状況は卑猥だったりコントみたいだったりの面白い映画です
好きな台詞↓
『俺はいつから俺じゃないのか。そんな事は関係ない。そうだ、そんな事は関係ない!20代の頃、無数に居た俺からチョイスした今のこの状態は、俺が選択したんじゃない、金星人のせいだ!』
『俺はチェーン店じゃないよ!俺は俺のチェーン店じゃない!』