狂言鑑賞
久しぶりで能楽堂へ行く
新春狂言の会があるというのでパンフレットを保存してあったがすっかり忘れていた。当日になってパンフィレットを見直したら、満席の場合、当日券を販売しない場合があるとある。もしかしたらからもどりってことになるかも知れない。その時のために別の行先を用意していった。
時間ギリギリだったので入れないかなと気にしながら入って行った。
何と何と中はガラガラ。パンフレットにすっかり踊らされていた。
能ならもっと入っていたろうに、狂言は人気がないのかな。
能楽観戦は一番前がいい。
いつも客席で居眠りしている吾輩は、目立たないように後ろの方に席を取った。
だれもが舞台から一番目に付く一番前は嫌らしく最前列には誰も座っていない。本当は舞台で見ていると最前列は殆ど目につかないのだが。
狂言というのは人を笑わせるので分かり易いはずだが、耳の悪い吾輩はやはりコックリコックリ。
分かり易い筈の狂言も半分眠りながら見ていたので内容がよく分からない。
客席ではあちこちから笑い声が。
悲しい、耳の悪い吾輩には言ってることがほとんど分からない。
言葉が分からなくても演者の動きでおおよその見当はつく。
最初の出し物「福の神」ほとんど眠っていたので何をしているのか分からずじまい。
最後の「仁王」は眠気を通り越していたので分かった。仁王に化けた博打打の表情に感心した。
狂言は30分~1時間の出し物で、1時間たっぷりある能に比べて上演時間が短い。なのに、3000円は高いのではないか、これが客を呼ばない理由ではないかと思った。
もし、タレント性の高い野村万歳だったらおそらく超満員になるだろう。いくら家元さんだといっても普段テレビに顔を出さない狂言師は人を引き付けない。
能楽堂の前には今度移転してくるという東京国立近代美術館工芸館が入るという旧陸軍第九師団司令部(左)と偕行社の建物がある。
この建物を近くにある県立美術館の隣に移築して使うのだという。
東京オリンピックまでに完成させて、現在東京にある工芸館にある半数以上の作品を持ってくるのだという。