天鼓
2021-09-22 | 写謡
漢に住む老夫婦王伯(おうはく)・王母の一人息子、天鼓は天から降ってきた鼓(つづみ)で妙音を奏でることができた。それを聞きつけた帝はその鼓の献上を命じます。
天鼓は鼓を抱えて山中に隠れてしまった。
探し出した帝は天鼓を呂水の川に沈め鼓を我が物にした。ところがその鼓は誰が打っても鳴りません。そこで天鼓の父、王伯が呼び出され、鼓を打てと命じる。
鳴る筈がない。でも帝の命には逆らえません。
王伯は死を覚悟して、鼓を打った。
その鼓は見事に妙音を奏でた。
帝は喜んで王伯に天鼓の供養を約束し、宝物を持たせて家へ帰す。
天鼓が沈められた呂水の堤に鼓を置き管弦講で天鼓の霊を弔っていると水中から天鼓の霊が現れ、供養に感謝して鼓を打ち、舞楽を奏し、やがて夜の明けると共に消えて行く。
天鼓は呂水の堤(つつみ)に沈められ鼓は帝のもとへ
雲龍閣(うんりゅうかく) 中国の天子が住んでいたという架空の宮殿の名称。
玉殿 美しい宮殿。
糸とは弦楽器、竹とは管楽器のこと。呂律とは音階のこと。漢(昔の中国の国名)ではこんな賑やな供養をしていたのか。
筆ペンが出なくなったのでフェルトペンで書いて見た。線が硬くなって下手くそな字になって見える。
公園のトイレの洗面所でこんな綺麗な虫を見つけた。バッタでもゴキブリでもなさそう。
名前を知っている人がいたら教えてほしい。