かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

夫の家なのに

2018-05-19 15:51:15 | ブログ記事
いったん別居すると、
こちらに泊まるのに気を使っているかのように、
 
「今日も泊まることにする」

と、ボソッと言う。

夫は今日はテニスで、明日は女友達のリサイタルを聴きに行く予定である。

毎日毎日ぎっしり遊ぶ予定が埋まっている。

来週も国際交流のボランティアや、その合間にミニ同窓会もあるという。

私は、今日は、むかし勤めていた銀行の同期会があったのだったが、
そのお誘いのあった時期は行く気になれなくて欠席の返信を出した。

今頃、同期の人たちは会場に集まり始めていることだろう。

今年は入行して50周年記念同期会だったから、たくさん集まることだろう。

私も、皆に会いたい気持ちもあったが、
しかし、行っても、難聴の進んだ現在、皆の話が聞こえない。

それでも、皆の顔を見るだけでも昔が思い出されて楽しめたかもしれない。

次回は、また行ってみようか。

自分で世界を狭めていると、どんどん狭くなってしまう。

ところで、夫は、別居してから優しくなった。

帰宅しても私に気を遣うし、

今日は、「パスポートがとれたら、ヨーロッパに行こう」という。

そうね。いま行かないと、足腰が弱ってきたら行けなくなるかも。

夫は、「今でもびこがハードなツアーについていけるか心配だ」という。

母と一緒によく海外旅行していたのは20年くらい前だったから、
確かに、そのころからは、かなり体力は落ちていると思う。

あのころは、母が楽しみのない娘の私を楽しませるために誘ってくれていた。

その後、母は心臓を悪くして、私が付き添う形の旅になっていた。

私は、今は、まだ大丈夫だと思うけど、どうだろう。

最悪の場合は、
向こうで、連泊の日などに一日ホテルで休むようにしてもいいし。

飛行機に長時間乗るのは大丈夫だと思う。

バスの好きな私は、今でも、よく夜行バスなどにも乗るから。

心配なのは皆について歩けるかどうかということだけだ。

*

・長旅を長くしてないわたくしにヨーロッパ行き誘ひくる夫(つま)

・七十の衰へ試す長旅になるらむ二十年ぶり

・七十の母と五十のわたくしが旅せし頃は楽しかつた

・旅好きの母の死にたる今年こそ旅するべけれ楽しむために




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