日本・フランス・アメリカ 3つの国をくらべてみたら

アメリカでの生活を中心に、6年半暮らしたフランスや母国日本との違いに触れながら、気の向くままに書いていきます。

一時免許

2012-11-19 22:02:24 | 手続き関係
朝、語学学校に行ってすぐ、クラス替えの事はどうなっているかと先生に尋ねると、「金曜日は担当者と連絡が付かなかったので、
今日の午後電話をする。今日は、もし私が隣のクラスの様子を見たかったら、授業に参加してもいい」、と言われた。

そんな訳で、クラス替えしてもらえるかは定かではなかったけれど、今日は隣のクラスに入れてもらった。授業の内容は昨日まで
とは打って変わって、短い文章を読んで、それに対する質問に答えたり、文法的な事が出てきたりと、これなら勉強になるなぁ、
という内容だった。

このクラスは私を入れると13人。ロシア人2人、ポーランド人1人、ブラジル人2人、コロンビア人1人、モロッコ人2人、イラン人1人、
マダガスカル人1人、タイ人1人、日本人2人と、国際色も豊かなクラスだった。授業が始まる前も、生徒同士でフランス語で
おしゃべりをしたりと、前のクラスとのレベルの差も歴然。それでも、やはり13人も居ると個人のフランス語レベルの差はまちまちで
コース修了後に受けるテストも個人のレベルによって2種類あるようだった。

先生の話すフランス語も、全員片言のフランス語しか話せない前のクラスとは全く違い、授業で話している内容も50%まで
理解できるかどうか、という感じだった。特に、先生や生徒が、授業の本題から外れた雑談を始めると、途端に分からないこと
だらけになった。

生徒の中には、とてもフランス語が達者な人たちも居て、授業中も「自分たちの国ではこうだ」とか、「この間こんなことがあった」
とか、こんなに自由に発言していいのか?と思われるほど賑やかだった。


語学学校の後は、日本の運転免許証から、フランスの運転免許証に切り替えてもらうための手続きにValenceに行ってきた。
先日初めて行ったとき(詳しくはDrome県庁)には、ダンナについてきてもらったのだが、その時に必要書類のリストも
もらったので、今日は一人で行った。

受付で「免許の切り替えをしたい」と言うと、順番待ちの番号札を渡された。免許関係の窓口に行くと、すでにひとつ前の番号の
人が呼ばれて、担当の人と話をしていた。5分ほどですぐに私の番になり、笑顔を見せてもらうには別にチップでも払えと言わん
ばかりの担当者のおばさんに、事情を説明するとすぐに書類をチェックしてくれた。

前回、書類チェックの際にひっかかった写真も問題なくクリアし、Valenceの裁判所が指定した翻訳家による日本の免許証の翻訳も、
翻訳家のリストを見ることもなくスルー。このまま問題なく書類受理となるかと思ったら、思わぬところに落とし穴が。私は
バイクの中型免許を持っているのだが、バイクはここの担当ではないとか。

「バイクの免許が問題なら、私はフランスでバイクに乗らないので、車の免許だけでいい」と言うと、「バイクの免許を持って
いるのにフランスの免許にバイクの免許を付けない訳にはいかない。それはこっちの問題だから」というような事を言われ、
おばさんは窓口に私を残したまま、バイクの担当者の所に行ってしまった。

待たされること5分以上。しばらくして、おばさんが書類を手に戻ってきた。と思ったら、その書類はすでに期間限定の一時免許
だった。「本物の免許が交付されるまで2か月かかるから、それまではこの書類を持っていれば運転できるから」と、Rhone県庁
からの返事を待っていた4か月は一体何だったのだと思うほどあっさりと、一時免許が交付されてしまった。

日本の免許証は後々手元に戻ってくるらしいが、フランスの免許証と交換という事なので、ここで一時没収。連絡先の電話番号を
教えろと言うおばさんに、おぉ!語学学校の授業の成果を見せなければ、と自分の名刺を見ながら電話番号を読み上げた。
フランスの電話番号は10桁で、「××、××、××、××、××」と数字を2つずつ区切って言う。つまり、2桁の数字を
5回読み上げるのだが、私の電話番号の最後の2桁「74」がどうしても出てこなくて、「ソワサント・・・・・」と言う感じで
詰まってしまった。

そうしたら、今まで一度も笑顔を見せなかったおばさんが、初めて笑って「フランスの数字は難しいわよね」と言って、私が
見ていた名刺を見せろと手振りで言ってきた。一時免許があっさりと交付された安心感も手伝い、なーんだ、おばさんいい人
なんじゃん、と私のおばさんに対する印象もコロッと変わって、県庁を後にした。


夜は夜で、おじさんバレーの試合があった。家に帰ると10時半過ぎで、くたくただったけれど、今日は新しいクラスで出された
短い作文の宿題があったので、それを終えて長い一日が終わった。


語学学校で知り合った人たちに渡そうと作った、和柄の名詞↓




最新の画像もっと見る