先日シーズンオフのプールに行って、その快適な環境に味をしめた私たちは、今日もまた同じプールに行ってきた。今日は
前回よりは人が沢山いたのだけれど、それでも夏のプールに比べたらとても快適で楽しい時間を過ごした。
帰りの車の中でダンナと“フランスの外人”の話になった。フランスにはアラブ系、アフリカ系、ヨーロッパ系、アジア系と
外国人、移民を合わせると13%以上の元々フランス人ではない人たちが住んでいる。そんな環境なので、フランスは“外国人問題”
も多く抱えている。
単なる外国人というだけならば、生活環境や習慣の変化だけなのだが、これに宗教が絡んでくるとちょっとやっかいだ。例えば、
これは日本での話なのだが、ダンナが今の会社に入る際に、同じポジションに応募してきたアラブ人が居たそうだ。ダンナが
入社した時に社長に聞いた話では、この人は人物的には全く問題がなかったのだが、宗教的な決まりで1日5回お祈りをしなければ
ならず、仕事を中断してどこかの会議室でお祈りをさせて欲しいとお願いされたそう。そんな習慣のない日本では、もちろんそんな
願いが受け入れられるわけがなく採用されなかったのだが、本人にとっては譲れない条件。
フランスのプールについても同じような問題があったらしい。これまたアラブ系の人たちの問題で申し訳ないのだが、アラブ系の
女性は男性の前で髪や素肌を露出することが許されないと言う文化を持った人たちが多い。フランスでも、頭に布を被った女性を
多く見かけるのだが、もちろんこの人たちがプールに入るなどという事はとんでもないこと。
それでも、同じアラブ系の人でも頭に布をかぶっていない人も居れば、肌を露出している人も居る。そんな訳で、こうしたアラブの
女性たちがプールに入れるようにと、女性専用の曜日や時間を決めて欲しいとの要望があったのだそうだ。しかしフランスは
ビーチやプールでもトップレスの女性を多く見かけるようなお国柄。なんで外国人のためにそんな時間を設けなければならないのだと
いう話だ。
日本は、「郷に入りては、郷に従え」という諺があるような文化なので、割と外国には馴染みやすい方なのかもしれないが、
それでも、幼い頃からの生活習慣や食習慣をまるっきり変えてしまうと言うのは難しいもの。我が家では、家の中に入る際は
靴を脱ぐようにしているので、我が家に遊びに来てくれた靴を脱ぐ習慣のないフランス人にも、靴を脱いでもらっている。
移民の中には既にフランス国籍を取得している人も多くいる。そして、その子供たちも各国の習慣、宗教を色濃く残した家庭で
育っている場合が多い。しかし、フランスで生活しているし、国籍まで取得しているのだから彼らも多くの権利を主張する訳だ。
こうした多文化の環境で、多くの問題を抱えているのは納得のこと。
フランスに来て10か月。自分たちを“外国人”として割り切って、数年後にはここを離れる前提で生活している私たちには
快適な環境だが、ここに根を下ろして生活して行こうとしている“外国人”、“移民”にとっては苦労も多いのかもしれない。
最近購入した、フランスの冬に欠かせないフォンデュ鍋↓
前回よりは人が沢山いたのだけれど、それでも夏のプールに比べたらとても快適で楽しい時間を過ごした。
帰りの車の中でダンナと“フランスの外人”の話になった。フランスにはアラブ系、アフリカ系、ヨーロッパ系、アジア系と
外国人、移民を合わせると13%以上の元々フランス人ではない人たちが住んでいる。そんな環境なので、フランスは“外国人問題”
も多く抱えている。
単なる外国人というだけならば、生活環境や習慣の変化だけなのだが、これに宗教が絡んでくるとちょっとやっかいだ。例えば、
これは日本での話なのだが、ダンナが今の会社に入る際に、同じポジションに応募してきたアラブ人が居たそうだ。ダンナが
入社した時に社長に聞いた話では、この人は人物的には全く問題がなかったのだが、宗教的な決まりで1日5回お祈りをしなければ
ならず、仕事を中断してどこかの会議室でお祈りをさせて欲しいとお願いされたそう。そんな習慣のない日本では、もちろんそんな
願いが受け入れられるわけがなく採用されなかったのだが、本人にとっては譲れない条件。
フランスのプールについても同じような問題があったらしい。これまたアラブ系の人たちの問題で申し訳ないのだが、アラブ系の
女性は男性の前で髪や素肌を露出することが許されないと言う文化を持った人たちが多い。フランスでも、頭に布を被った女性を
多く見かけるのだが、もちろんこの人たちがプールに入るなどという事はとんでもないこと。
それでも、同じアラブ系の人でも頭に布をかぶっていない人も居れば、肌を露出している人も居る。そんな訳で、こうしたアラブの
女性たちがプールに入れるようにと、女性専用の曜日や時間を決めて欲しいとの要望があったのだそうだ。しかしフランスは
ビーチやプールでもトップレスの女性を多く見かけるようなお国柄。なんで外国人のためにそんな時間を設けなければならないのだと
いう話だ。
日本は、「郷に入りては、郷に従え」という諺があるような文化なので、割と外国には馴染みやすい方なのかもしれないが、
それでも、幼い頃からの生活習慣や食習慣をまるっきり変えてしまうと言うのは難しいもの。我が家では、家の中に入る際は
靴を脱ぐようにしているので、我が家に遊びに来てくれた靴を脱ぐ習慣のないフランス人にも、靴を脱いでもらっている。
移民の中には既にフランス国籍を取得している人も多くいる。そして、その子供たちも各国の習慣、宗教を色濃く残した家庭で
育っている場合が多い。しかし、フランスで生活しているし、国籍まで取得しているのだから彼らも多くの権利を主張する訳だ。
こうした多文化の環境で、多くの問題を抱えているのは納得のこと。
フランスに来て10か月。自分たちを“外国人”として割り切って、数年後にはここを離れる前提で生活している私たちには
快適な環境だが、ここに根を下ろして生活して行こうとしている“外国人”、“移民”にとっては苦労も多いのかもしれない。
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