日本・フランス・アメリカ 3つの国をくらべてみたら

アメリカでの生活を中心に、6年半暮らしたフランスや母国日本との違いに触れながら、気の向くままに書いていきます。

音楽発表会

2012-06-05 23:55:57 | 生活
今日は幼稚園が終わった午後6時から、幼稚園児による歌の発表会が行われた。村の公民館のような場所で行われた発表会は、
日本の大々的なそれに比べると、随分アットホームで、出来栄えも発表会と言うよりは参観日に近いような感じだった。

例のごとく、発表会があると言うお知らせも先週の木曜日に娘たちが持ち帰り、既に今日出張が決まっていたダンナは
見に行くことができなかった。

ステージの上の子供たちも、歌っている子も居れば、親にしきりと手を振っている子も居たりして、奔放な感じだったが、
おかげであまり訳が分かっているとは思われない我が家の娘たちも普通に溶け込んでいた。



日本で上の娘が通っていた幼稚園でも音楽発表会があったが、その幼稚園は音楽にとても力を入れていたこともあり、
完成度もかなりの物だった。しかし、今日のこれがフランスの発表会というなら、フランス人に日本の幼稚園の発表会の
ビデオでも見せたなら、私たちがニュースで北朝鮮の軍隊の様子を見るような感覚を覚えるのかもしれない。

何はともあれ、ソロで何やら怪しげな楽器で音を出す大役を授かった上の娘も、ほとんど口を開くこともなく、それでも
楽しそうに時々となりの男の子にちょっかいを出していた下の娘も、それぞれに「音楽会楽しかった!」と言っていたので
良かった。

音楽会の後は、幼稚園の園庭でジュースが振る舞われた。園庭に行くとすぐに、娘たちは私の所から離れて、一人で遊具に
登ったり、友達と遊んだりしていて、自由に解散してよかったにも関わらず最後の最後まで帰りたがらないほどだった。
そんな様子を見ながら、何だかんだと幼稚園になじんできたようでほっとした。

ぼーっと子供たちの様子を見ていたら、今まで何度か顔を合わせて挨拶をしたことのある、下の娘のクラスメイトの
お母さんが英語で話しかけてきた。あまり流暢とは言えない英語で、今日の音楽会のことを話した程度だったが、
「私もここに引越してきて1年くらいであまり友達も居ないし、会話が難しいのも別に気にならないから、またお話ししましょう」
と言ってくれて、とても嬉しかった。

ここが日本かフランスかに関わらず、私たちは今までもかなりの頻度で引越しを繰り返してきた。その度に最初の半年ほどは
友達と呼べるような人もできず孤独だった。それでも、いい友達に巡り合って、やっと生活が楽しくなってきた頃にまた引越し。
正直に言えば、日本での最後の2回の引越しでは、引越し後数か月は「どうせ友達なんて出来ても、すぐにお別れだし」としか
考えられず、人間的に荒んだところがあった。

今回はフランスに転勤という事で、色々とやってみたいこともあったりして、今までとは気分的に少し違う部分があった。
それでも、言葉の壁に阻まれ、友達ができて楽しい生活が送れるのはまだまだ先の事だろうと思っていたので、今日のように
私に興味を持って向こうから話しかけてくれる人が現れたと言うだけで、とても嬉しい出来事だった。

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