日本・フランス・アメリカ 3つの国をくらべてみたら

アメリカでの生活を中心に、6年半暮らしたフランスや母国日本との違いに触れながら、気の向くままに書いていきます。

人形劇

2012-09-28 22:38:01 | 生活
最近よく遊んでいる上の娘のクラスメイトのお父さんが、人形劇で使われる人形を作る仕事をしており、今日は工場で、もうすぐ
完成予定の人形を使った劇が行われるという事で、クラスメイトの母子+我が家の家族で人形劇を見に行ってきた。

会場は100名ほどの観客がやっと入れるくらいの狭い場所だったが、劇は、人形の制作を依頼したプロによるもので、弦楽器を
演奏する4人を含め、全部で7人で演じられていた。ちなみに、2010年には日本でも公演を行ったことがあるそう。

劇の内容は、醜いけれど他人を賢くする才能のある男の子と、自分自身も美しく、他人も美しくする才能があるけれどとても頭の
悪い女の子、そしてその妹の、醜いけれど賢い女の子の3人が生まれ、成長していく中で、伴侶となる人を見つけると言うもの。

フランス人は日本人のように何でもすぐに「かわいい~」とは口に出して言わないけれど、「あの子はかわいいから皆何かをして
あげたくなる」とか、“かわいい”という事で特別扱いされたりすることは普通だし、当然だと考える傾向がある。

この劇の中でも、美人とブスの姉妹は、最初こそ美人の姉を見にやってきた人々も、頭が良くて話が面白く、何でも器用にこなす
ブスな妹に興味を引かれるが、醜い男の子と結婚すると言う約束で美人の姉が知恵を授かると、人々は皆美人の姉に集まって行く。結局姉は、醜い男の子を自分の才能で美しくして結婚したが、実はこの醜い男の子の外見は全く変わっていなかった。しかし、
美人の姉は醜い男の子を本当に愛してしまっていたために、男の子の外見の醜さが分からなくなっていた。

ブスの妹は最初はその賢さで人々を魅了したものの、美人の姉も賢くなると誰にも見向きもされず、姉に嫉妬して意地悪をして
しまう。そしてその後は劇の中にも出てこない。

これは子供向けの人形劇らしいけれど、結局のところ何が言いたいのか良くわからなかった。頭の悪い人も自分の努力で賢く
なった訳でもなく、人を賢くする才能がある以外取り立てて魅力もない人と結婚する。賢い人も外見が悪いと言うだけで日の目を
見ることが無いし、結局得をしたのは生まれながらに人を賢くする才能をうまく利用して美人と結婚することができた男の子だけ。もっと深い所に意味が隠されていたのかもしれないがダンナに翻訳してもらいつつ劇を見ていた私には理解できない内容だった。

でも、内容はともかく、劇の雰囲気や4人の弦楽器の演奏は素晴らしく、楽しいひと時を過ごすことができた。そして、いかにも
フランス的だなぁ、と思ったのが、人形劇が終わって外に出ると、玄関の前にワインやサラミ、スナックなどのアペリティフが
用意されており、皆で劇の感想を言い合ったり、演者や工場で働く人たちと話をしたりしていたこと。皆がアペリティフを楽しんで
いるあいだ、子供たちも工場の敷地で人形劇以上に盛り上がって遊んでいた。

弦楽器の演奏↓


醜い子供が生まれ悲嘆にくれる人々↓


森で知恵を授かる代わりに醜い男の子と結婚する約束をする↓


操り人形↓


工場の様子↓

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1 コメント

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Unknown (yunaママ♪)
2012-10-05 21:56:12
人形劇の内容難しいね!
素敵なお人形に素敵な音楽、私も体験してみたいな!

明日は運動会なんだ。はりきって行ってきます!
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