私は東北の出身で、千葉では生のピーナツをゆでて食べるという習慣があるという事を最近になって知ったのだが、私たちの住むサウスカロライナにもボイルドピーナツというものがある。塩で茹でるという点では、千葉のピーナツも、サウスカロライナのピーナツも共通しているのだが、調理時間が圧倒的に違う。千葉のピーナツは20~30分程度茹でるらしいが、サウスカロライナではその何倍もの時間茹でる。
常々思っているのだが、日本料理ほど素材の味にこだわった調理法はないのではなかろうか。例えば、野菜を茹でるにしても、歯ごたえを残すよう、最短の時間で調理し、複雑なソースではなく、シンプルな味付けが多い。一方、世界3大料理にも数えられるフランス料理は、もはやどんな調味料が入っているのか、よほどのグルメにしかわからないようなソースで味付けをする。だから、極端な話、どんな素材を使ってもソースの味しかしないのだ。野菜の茹で方も、フォークで簡単につぶれるくらい調理するのが一般的。娘たちに言わせると、フランスの野菜はすべてピューレになっているのだそう。これは、東洋と西洋の違いなのだろうか?
前に、ダンナのお母さんがハンガリーから遊びに来たとき、夕飯用にとブロッコリーを茹でていた。お義母さんいわく「私は固めにゆでたブロッコリーが好き」というので、いつものようにブロッコリーを茹でた。ところが、茹で加減を見に来たお義母さんは「こんなに硬いのは食べられない」という。だから、自分たちのブロッコリーは取り分けて、お義母さんの分のブロッコリーだけさらに茹でた。結局、私たちの食べごろから、10~15分くらいは長く茹でることになった。
サウスカロライナのオフィシャルスナックと言われるボイルドピーナツの作り方を短い動画にまとめたので、ぜひ、覗いてみてください↓