能『大江山』の酒呑童子について 粟谷明生の演能レポート

2018-05-04 | 本/演劇…など
後場で実体は鬼神として退治征服されるものであると皆に知らしめる必要があったのは、見物者は体制側の人々であり、そうしなければおさまらなかったからで、中世の劇作成の手法だったのでしょう。童子を演ずる猿楽役者も酒呑童子と同じ階級に属するで、征服者に調伏される運命にあり、それを自ら演じなければならない悲しさがあったと聞いていますが . . . 本文を読む