花咲あさひ の 心神とともに。古神道と和の仕組の復活への道

感謝・反省・謙虚・奉仕・素直・勇気・結び・歓び・怒りあと1つの心柱は?
観世音菩薩は裸足で山を飛び出して行きました。

憲法改正は,なぜ必要なのか?

2017年12月07日 00時03分00秒 | あさひの六法全書

 

こんにちは。今夜の北斗七星もとても綺麗です。

さて,昨日は,民意よって選ばれた政治家,つまり,文民が官僚機構を統制出来るはずがないことを過去記事の中から紹介させて頂きました。その流れで,今日は,いよいよ迫る憲法改正について紹介させて頂きます。

憲法論議がこれから増々,活況となってくると思います。昨年の7月には,こんな記事を書いていました。

以下は「2016.7.8」に掲載したhttp://blog.goo.ne.jp/kanzeon123/e/de34e11e3cac4df928ee481ac46809b8記事です。

今回の選挙戦(参議院選挙)は,弁論戦ではかなり与党は苦戦しているようですね。選挙結果は蓋を開けてみないと分からないとよく言われますから7月10日までは分かりません。与党には組織票がありますし,戦後積み上げてきた利権もあるでしょう。しかしながら,選挙は当選日になってみないと分かりませんが,与党がパンドラの箱を開けたのは間違いないようです。私は正直,自民党を応援しておりましたが,以下の手法がもの凄く悪いというより,なんでそんなこと?と言えるくらい問題です。                                                                        その問題とは「解釈改憲」です。すべてここから始まった気がします。総理には指南役がいないのか?と思えるほどです。

おそらく今の総理に必要なのは法や法律を自由に操れるだけの頭脳を持った「本物の法律家」です。つまり,理屈と云うロジックを自由自在に操れるだけの本物の法律家がどうしても必要です。この理屈を使いこなせないと最後には精神論だけで押し切ろうとします。ただ東京大学法学部を出て,司法試験1発で合格しましたなんて威張っている低いレベルではなく,起案能力がズバ抜けていて,バランス感覚に優れていて,リスクマネジメントができる本物の法律家です。国はもっと人材発掘に積極的になるべきです。

法律は使うものです。使われた時点で,身動きが出来なくなるのです。そういう風に,法律と云う理屈は出来上がっています。                                                                          理論が破綻した理屈ほど惨めなものはありません。起きた事象に,法律を当てはめ,結論を導く。個別の事件に個別の法律(判例や慣行など含む)を適用し,結論を出す。これ事実認定の基礎基本です。例えば「雨が降ったら傘をさす」「今日は雨が降っている」「だから今日は傘をさす」大前提に小前提をあてはめて結論付ける。この例えは法律家が使う法的三段論法の例え話です。

また,経営者が使うロジックに「何のためにするのか」「誰がなにをするのか」「そのことで何がどうなるのか」と云う目的・役割・結論の順で稟議書や取引先との交渉術に活用したりします。御仕事をされている方であれば,どなたでも日々,活用していることですね。つまり,両方とも相手を説得するために使うものです。話がそれてしまいましたので戻します。

今回の与党の戦略上のミスは①解釈改憲で押し切ったこと②理屈付けが出来なかったこと③精神論だけで押し通したことではないでしょうか。たぶん,与党の皆さんもこんなに国民が敏感に反応するとは思っていなかった様に見えます。悪く言えば,調査不足。日本の国民が憲法なんて知っている訳がない」「まして憲法の内容なんて,理解できるわけがないと云う政治家や官僚の声が聞こえて来そうです。だが,状況は全く違った。完全に読み違いをした。日本人でありながら日本人の特質を理解していない。日本人は一見,纏まりがないように見えますが,何か事があると一丸となって困難に立ち向かって行く民族であると思います。誰かに指示される訳でもなく,自ら行動に移す民族であると思います。しかも命懸けで。

以前,真言宗のお寺の住職さんと日本人の特質を議論した時がありました。その住職さんも日本人は海外で不思議な民族であると本気で思われているとおっしゃっていました。その住職さんの経歴は,少し変わっていて,国内の某大学を卒業しアメリカの大学院へ留学,その後,アメリカの某大学で教授をされたいた元大学教授でしたので,少なくてもアメリカから観察した日本のことは良く理解できています。それはともかく,総理が集団的自衛権行使容認云々において,法のもっとも根幹である適正手続き(デュープロセス・オブローとも言われています)を無視し解釈改憲に踏み切ったことは革命だと思います。それほどこの法の適正手続きと云う考えは絶対で,全ての法律の大前提になるものです。それを外し推薦又は黙認した,与党の法律家及び政治家の責任は重大だと思います。

結果,その自民党のミスに社会保障の問題やアベノミクスの問題,保育士の給与の問題を付け加えられた格好になりました。                                                                    もちろん攻める野党にとっては好都合です。世論を味方につけれる絶好のチャンスでもあったのです。

日本人は,とても勤勉ですので,憲法の本質ぐらいは直ぐに見抜きます。                                           総理のブレーンに「万が一,国民が法の適正手続きに反しませんか?と言われたら何と答弁するのですか?」と直言するくらいのブレーンが存在しないのか。私個人的には,国民へ日本を取り巻く世界情勢,中でもアジア諸国における脅威を十分説明した上に,正々堂々と憲法の要請に応えて国民投票を行えば,実現できていたように思います。あとのまつりですが。

特定秘密保護法含めて,重要法案を次々と成立させ,国民総背番号制(マイナンバー)で,何か違うと,国民は感じる日が来ると思います。私たちのような若い世代の人たちには実感はないとしても,過去の歴史に学ぶ姿勢があれば,戦時下に大本営発表と云うものを既に,私たちの祖父や祖母は体験しています。帝国は勝っている。帝国が負けるはずがないと繰り返し,繰り返し電波され最後まで,そう信じて国民が一丸となって戦った日があったことを。そうしてあれだけの犠牲者を出したのです。

これから,この国は,しばらく国論を二分することになるだろうと思います。若い人達は,くれぐれも巻き込まれないようにして下さい。今すべき事を精一杯努力する。面白がって,若者をターゲットにしてくる報道もされて行くだろうし,ネーミングも付けられて行きます。その時,チヤホヤされて,出汁に使われない様にして下さい。 

総理は,国民へ十分説明した上で,国民の生命と財産を守るのが我々,政治家の責任である我々政治家は,戦争へは行かない。だからこそ,法の適正手続きを以て,国民を他国の脅威から守るために,憲法を改正する必要がある。万が一にも,国民が「憲法改正必要なし」と言う選択をした場合,我が国は,米国との信頼関係を著しく損ね,他国の脅威に脅かされて行くことになるのです。                                                             憲法を改正するには,厳正な手続きが求められています。我々,政府は,この憲法を擁護し,尊重する義務を負っています。その課せられた義務に基づき,憲法改正を国民とともに議論させるそう話せば,良かったのに。

自民党の結党以来の党是を達成させるために憲法改正の議論をするのではありません。国民の生命と財産を守るために憲法を改正するか否かの議論をするのです。きっと,私たち若い世代もこの方が,分かり易かったと思います。

戦後,71年も日本は平和な日々を送ることが出来ました。感謝。


  

2つクリック応援宜しくお願いします。 

太古の昔から日本人の性質は互いに支え,助け合い,足りないところを補い続けた民族でした。

私たちの祖先は,それを相互扶助とし和の仕組みとしました。

又,人はそれぞれ違いがあり,その違いを認め合い,尊重し合うことを大切にして来ました。

それが祈りの民族と云われる大和の民。大和民族です。

そしてまた日本人の本当の性質を勇気を以て再び伝え広めて行きたいです。

そのことが日本を取り戻し,日本人としての誇りを取り戻す真の意味だと考えます。

観世音菩薩とともに。花咲 あさひ 拝



最新の画像もっと見る