こんちゃんに朝、くすりを飲ませないといけないんですがー。
ヨーグルトもおからも飽きちゃって、おやつ少々と、かりかり5つぶ6つぶと、
おくすりを、さりげなーく、ぶれんどしたものを、さしあげていたのですが。
どうもねえ、固形物の組み合わせだと、薬だけ残すの。
む~ん。
残しちゃったとき、仕方なく、粉チーズを振りかけたら、
「のーぷろぶれむ!」
といって、薬も一緒に飲み込み、お皿つるんつるんのぴかぴかに舐めていた。
む~ん。
だからって、そう、粉チーズばかりかけるわけにもいかないのだ。
ある朝、おやつもストック切れ、
ヨーグルトはもちろん買ってない、粉チーズは残り少ないし、
これは「あきた」と言わないタイプだし、癖になったら困るのであげたくない。
ああどうしよう、どうしよう、と悩んでいたら、そうだ。
ゆうべ海鮮丼したときに使ったしらす干しがあるじゃないか。
念のため、老犬にしらす干しを与えても大丈夫かを調べ(カリカリの成分にも入ってるので大丈夫なのは知っていた)、
ほんの少しなら塩分も問題なかろう、という情報を得て、ようし、と、
薬のまわりにゲージツ的にしらす干しをまぶして献上。
するとどうであろう。一気に食べてしまわれた。
オレコのお世話(さんぽ&ごはん)が終わり、
さ、あなたさまの番ですよ、といって、こんちゃんにリードをつけ、
あさんぽから戻って、玄関のドアを開けているときに気づく。
(たまにやるのだが)しまった!カリカリふやかすのを忘れちゃったじゃないか。
今朝はバタバタしていたからね~。なんて言い訳は通用しない。
「これまだかたいのよ~」
というクレームが入る。眉間にしわをよせて、たべられない、というであろう。
ああ、こまった。
とりあえず御風呂場にこんちゃんを入れておき、急いでカリカリにお水をかけてみる。
こんちゃんの足を洗って、さあ、どうぞ、お部屋でお待ちくださいね~、と促し、
キッチンに戻って、カリカリの様子を見ると、そりゃやっぱりまだ固いよねえ。
はー、どうしよう。
(電球マーク!)ひらめいた!
しらす干しかければいいんじゃな~い?
震える手で(W散歩疲れた)冷蔵庫を開けてしらす干しをぱらぱら。
うやうやしく献上。
するとどうであろう。
クレームはまったくでなかった。
舐めつくしたおさらはぴかぴか。
ついには、そこにしらす落ちてないだろう、という絨毯まで舐める始末。
そして私は見た。
朝ごはんのあとには決してやらなかった、あの儀式を。
ためしにあさごはんに
しらす干しのっけたら
ぷち満足儀式!
あさごはん史上はじめての
ぷち満足儀式!
予告なく始めたので
あわてて撮影
ちょっとした感動すら覚えた。
つまりこんちゃんは、おいしいものを食べたら、必ず踊るんだね。
そうなんだね。朝ごはんはおいしくないんだね。わかった。
しらす干しは老犬の体にとてもいいみたいだから、なるべくあげるようにしよう。
でもちょっとだからね。
またすぐ飽きないでね。