犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

退院なう。

2015年12月24日 | 健康・フード・病気・治療・腎不全
お約束通りに18時半に着くように向かった。

その前に実家のねこたちのごはんを買いに、向かいのフードセンター(病院が経営してる)へ。
尿路結石症の子がいて、手術をしてもらったんだが、食事は一生療養食なんじゃよね。
母と猫は伊東にいるので、何かのついでにといっては猫ごはんを送る。

うちはたまたま両家(実家)の歴代の犬猫たちがこの病院のお世話になっていて、
今回うちもお世話になったわけなんだが、先生や看護婦さん、トリマーの方たちなど、
スタッフの数は倍増どころかどんどん増えているし、患者ももちろん増えている。

いぬのきもちとか、置いてある雑誌を読んだりしつつ、あっという間に1時間。
でも私よりずっと先に来ていた方がもっと待っているとさっきから言っているので、
今日はそういう日で、仕方ないのかな、と諦めていた。

連れて帰れるんだから、あきらめるも何も。
これよりうれしいことはないし、待ち遠しかった。




とうとう最後のひとりになって、やっと呼ばれて、行くと、
なにもつけてないこんちゃんが「おそいのう」と言っているようだった。
えらそうじゃなー。




病状の説明を受ける。
数値は大体下がっている(画像参照)。
膵臓も基準値クリアだし、
まだ基準値に達していないものもあるけれど、
降下の様子を見ると、とてもよい結果だとのこと。

入院直後に膵炎の精密検査をしていただいたのだが、
数値的な結果は、やはり、急性膵炎の疑いが濃くなった。

ALP-PSの値だけがなかなか下がらないので、
(2600⇒1285とだいぶ減ってはいるんだけど)
これがなぜ下がらないか、長期的に見ていく必要がある。

カルテとにらめっこしながら、なんとかしないとな、と思う。
次回の診察は大みそかかお正月ということになった。

食事については、こないだ目の前でがつがつ食べた、
あのごはんがあるので、百人力だ。

「年末年始の分もどっさりください」
ところが先生それには少し懐疑的で、
「いや、これ食べなかったら、食べるもの与えてくれていいので」
と仰る。でもぅ~。入院前は何も食べたくない、プィ、だったけど、
こないだの様子なら大丈夫なんじゃないのかな、数値もよくなってるし。
肝臓のお薬が出るそうだし、心臓のもクレメジンも飲ませなきゃなんない。
チーズにくるんで作戦とか、そらあんた、脂肪が多過ぎてだめである。
でもこのごはんがあれば、ねえ、先生。

「クレメジンがほかの薬の効果を吸収しちゃうので食事3回にしてもいいですか?」
「そのほうが消化の負担が少なくていいことはいいですね」

痩せちゃったし本格的な冬が来る前にもう少し太らせたいから、
1回の量を減らして負担を少なくし、その分回数を増やしていくのはどうかな。

「腎臓は落ち着いているので、ケアはいったんおいておいて、今は膵臓と肝臓をフォローしましょう」
「ということは低たんぱくより低脂肪重視ということですよね」
「そうですね。低たんぱくはいったんおいといて低脂肪で」

ちょっと頭が混乱しそうだけど、しばらく低脂肪優先か。

「でももしこのご飯食べなかったら好きなのを食べさせていいですからね」
「あれ?そうなんですか?」
「うん、たぶんいやがると・・・ごもごも

なんだろう。
まあいいか。

「それとこれをどうぞ」

ピンクの何かを渡されたので広げてみたら、マナーパンツだった。
・・・あ。どーもすいません。
ほかにもいろいろお話したけどなんだかんだで終わって、会計待ち。


時計を見ると8時をとっくに回ってる。っていうかもうすぐ9時ですな。
多分先生はお薬を調合したり(こんの体重に合わせて錠剤を砕いたりつぶして粉にしたり)
してくれてるので、時間がかかるんじゃよ。お薬も多いんだし、仕方ないのねー。
もうちょっと待ちましょう。といいつつ、ちょっと早めにきたから、
病院の敷地内にもう3時間近くいるわけだね、わたすは、なんて思ってた。


かえるのじゃ、かえるのじゃ、と大ハッスルな老犬は、
会計が待てなくてわきゃわきゃしてるので、もう誰もいないことだし、
迷惑はかからないし、と、リードフックに預けておいた。

「だれかがー わしをー ひっぱるー」

とかなんとかいっているけど、こちらはお支払とか、
お薬の説明を受けているので、かまってられないのだった。
間違って飲ませちゃったり忘れちゃったりしたら大変なんだからな、
ここは真剣に聞かないといけないとこなんだから、飼い主として。
といい聞かせて、背を向けている間に、懐かしい音が聴こえるではないか。


ジャッジャッジャッジャー

・・・あ



振り向くと思い通りにいかないことへの抗議ションを決めて仁王立ちのこん。
当然、足元には黄色いみずたまり。ぎゃー、すいません!平謝りしていたら、先生が飛んできて、ささーっとふいてくださった。

「思い知ったか」

という顔をしているこんなのだが、あんた、さんざん世話になっておきながら、最後にそれか。
うっかりしていて、今日に限って装着しなかったわたしがいちばん悪いけども、立つ鳥跡を濁さずとかなんとかいうでしょうが、え?あんた知らないの?
そんな子に育てた覚えはありませんよ、といいかけて、そもそも育てていなかった、と思い出す、ようやくあすで1年の付き合いの浅い飼い主なのだった。