二十歳の頃の私は完璧だった

2020.08.11 Tuesday(JUGEMテーマ：幸福に生きるより転載。)
二十歳の頃の私は完璧だった。
実力(語学力)もそこそこあったし、まだ勉強して努力していたし、見た目も心根も良かった。もちろん、家は台北に店舗資産があり、貧乏に負けることもなかった。
そして二十歳という若さ。
私の完璧さに嫉妬する人はいたかもしれないけれど、私自身は自分の完璧さに気づかず、ひたすら信じる道を歩くだけだった。
そして3～40代に為った私が振り返って半私小説や詩を書いてみると、本当に辛く涙の多い人生だった。「完璧な私」に対する周囲の仕打ちは、尋常ではない。
美しく咲き誇る花をむしりとって喜ぶアジア人の心根に、私は本当にがっかりしている。