二十歳頃には翻訳家として働ける女だった。
那覇市生まれの私の専門は東アジア文化なので、できる翻訳は日本語/中国語/台湾語だ。親は台湾華僑&台湾人なので、沖縄弁はほとんど分からない。
沖縄の知人に少し習った程度で、沖縄訛りもできるけど沖縄弁は残念ながらよく知らないからか、ナイチャー(内地人)とか中国人とか陰口を叩かれ、仲良しはほぼできなかった。
沖縄人の仲間入りに失敗した私は、会社員の如く「学校や学生の仕事」をするだけで、学校(会社)の為に、コンテストや地方大会に勤しみ、賞をとって少しは役にたった。
そういう私なので、二十歳頃には翻訳家として仕事ができるほどに為っていたので、内地(埼玉県東松山市)の大学に通いながら日中翻訳スクールに通って、翻訳技術を中国人から学んだ。
私・東郷嘉奈/元蘇のなりすましで何がしたいのか分からない連中に付け狙われ、既に数十年も経つようで、半私小説でギャングストーカーらの心中や状況を想像しながら書いても、やはり腑に落ちないのだ。
しかも、漢字文化圏の影響がとても強いアジア民族は私本人には何も話そうとしないのだから、本当に気持ち悪いのだ。