「あれれっ、サングラスに汚れが付いているのかな」。完全に醒めきらない目を擦りながら自転車に跨ったが、遠くの送電線の鉄塔が少しぼやけて見える。更に向うの景色は墨絵の世界になっていて、矢作川に掛かる橋がボンヤリと浮かんでいるようだ。空気も昨日までと違い、どんよりとして、厳しい寒さを感じない。コレは春霞の先駈けかもしれない。眼鏡のせいではなさそうだ。ならば、この感じを写真にと、ポカチョンカメラの色んな条件でシャッターを押した。この内どれか一枚でも墨絵のような、朧な感じが出てくれればいいが・・。家に帰ってＰＣに取り込んでみたら、何のことはない、全て一様にピンボケとしか見えない写真ばかりが並んでいた。考えて見れば、素人が空気の透明度の変化を写真にしようなんざぁ、どだい無理な話と言うものだ。景色の輪郭が空の色に溶け込んだ、ソフトで朧な感じは目で見て満足しておこう。やっと春が来た。
本日の自転車走行データ D:29.25 T:1.27.45 A:19.6 M:37.4 O:17202
本日の自転車走行データ D:29.25 T:1.27.45 A:19.6 M:37.4 O:17202