今年の従兄弟からの年賀状は、何時もの達筆な筆文字ではなく、PC印刷だった。珍しいなあと思って連絡してみたら、入院中だった。1ヶ月ほど前見舞った様子では、これ程早く逝ってしまうとは思いも寄らなかったので、葬式の連絡が来て吃驚。92歳の大往生だった。今日、葬儀場に親族、親戚、お隣さん等が集まり、田舎の仕来たり通りの野辺の送りをした。最前列に並んだ子供、孫達を見ていると、当たり前の事だが、姿形はもとより、立ち居振る舞いまで従兄弟にそっくりで、従兄弟の育てたように、彼等は確り育っていることが見て取れた。それを見るに付け、彼の人生、普通の市井の人だったが「中々のモノだった」と尊敬してしまう。従兄弟が段々少なくなっていく。折しも、文庫本で荒俣 宏監修の「知識人99人の死に方」を読んでいるところだ。