新聞代の集金のオバサンが、玄関に入って来るなり「一雨欲しいねぇ。畑の水遣りが豪くてしょうがない」と言っている。ジジも調子を合わせて「一雨欲しいねぇ」と言いながら新聞代金を渡した。オバサンが自転車を押しながら帰って行って、程なくしたらポツポツと来た。その内、雷の音と共に大粒の雨が降ってきた。この分だと、今日は、畑の水遣りは、無罪放免だぁ～。集金のオバサンも、びしょ濡れになりながら、水遣りしなくて済むのを喜んでいる事だろう。雨が降るだけで、こんなに嬉しいのは、近頃では珍しい。野菜だけでなく、人間にもお湿りが必要だっんだ。雨の小降りの時、外に出てみたら、その風の涼しいこと。植木鉢の風知草もコバンソウも、葉っぱの上に水玉を一杯乗せて、茎を撓らせながらお辞儀をしていた。雷はゴロゴロと何時までも鳴っていた。
走行データ D:27.17 T:1.32.43 A:17.5 M:34.5 O:25829
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