かとう整骨院 よもやま話

寝屋川市、京阪香里園近く木屋町のかとう整骨院です。保険診療や自費診療、コンディショニングに力を入れています。

混合診療

2012-03-17 18:42:55 | 健康・病気

こんにちは。寝屋川市木屋町のかとう整骨院です。

前回、久しぶりの更新で、これからはマジメに更新して行こう!と誓ったのも束の間、一度ついたサボり癖はなかなか厄介なものです^^;

今週の火曜日に、新聞で見た記事なのですが(なら、もっと早くにかかないとねぇ・・・)厚生労働省が、重い病気に対しては、国内で未承認の医薬品をつかいやすくする制度を創設するとの発表がありました。

いわゆる、混合治療を認めるということです。

混合治療とは、厚生労働省が認可いない医薬品(未承認薬)を健康保険の患者に使用することです。現在、日本では一部の例外(歯科など)を除き、混合治療は禁止されています。

我々は、現在何かしらの健康保険制度(国民健康保険、協会けんぽ、組合など)に属しており、毎月決められた保険料を支払っています。そうする事で、病院等の医療機関を受診した際は自己負担額(3割、1割など)を支払うだけで良いという事になっています。

しかし、この制度で利用できる医薬品は全て厚生労働省によって認可を受けていなければなりません。例えば、どんなに良く効く風邪薬があったとしても、それを厚労省が認可していなければ、医師はその薬を処方することはできないのです。

医薬品の中には、海外では使用されていても日本で認可されていない物が沢山あります。その中には、例えば癌の治療などに有効な物もある可能性があります。

つまり、もし未承認薬を使えば今の痛みや、苦しみから解放される可能性があっても現在の制度ではそれは不可能なのです。ちなみに、未承認薬を使って全額自費治療にするという手段もありますが、一日の費用だけでも莫大な金額となるため、現実的にはほぼ不可能と言えます。

では、その未承認薬を早く認可すれば良いのでは?という話になりますが、話はそう簡単には行きません。一つの薬を認可するにはその医薬品の品質や有効性、安全性などを十分に調べなければなりません。

一つの医薬品を認可するのに、日本では平均15年ぐらいかかるそうです。海外で使用されている薬も、もちろん安全性は確認してはずですが、その基準は各国により異なるため、いくら海外で実績があってもそれを即日本で・・・とはいかないのです。

この現状を打破するために、今回の厚生労働省の発表となった訳ですが、現状考えるだけでも問題は山積みです。一言に“重い病気”といってもいろいろある訳で、その基準をどこにするか?これを認めることにより医療に格差がでないか?(お金のある人と、ない人では治療する薬が変わってくる)など挙げていけばキリがありません。

ですが、一番大切な事は病に対し、最大限に適切な処置が受けれることです。

様々な意見があるとは思いますが、一医療人としてはよりよい制度改革を望むものです。

やはり、テーマが難しいとなかなかまとまりませんね駄文、乱筆失礼しました<m(__)m>