katydid's blog

ハネナガキリギリスが住んでいるところに生息しています。

生命と使命

2010-01-23 13:52:26 | 生命と使命
どういうキリギリスが長生きするか、生命力があるのか

♀2匹♂3匹を飼育しましたが、見た目では分かりませんでした。

ただ、個体が他に比べて明らかに小さく、若くして食が細いのは

短命だったように思います。

私が見ていた限り、生き餌や煮干しなどの動物性タンパク質を好んで食したのは♀でした。

産卵のためこういった栄養素は不可欠らしいので、強ち間違ってはいないようです。

もちろん♂も食べますが、大型の生き餌に挑んで食するのは少なく

タンパク質は主にかつおぶしや煮干しで安全に摂取する傾向があるように思いました。

この中でキリギリスなのに「ヘラクレスン」との異名を持った♂は

そんな見立てが通用しないほどに食欲旺盛でした。

♂は交尾を終えた直後は、心なしか静かにゆったりと過ごして自らの回復を待ちますが

彼は急ぎ足でニンジンに向かい、ガリッガリもの凄い勢いで食べた後に

3~4匹のミールワームも食べて、意欲的に回復を図っていました。

そのせいか彼は野生でも見たことが無いくらいの大きな精球を何度も出していました。

団子が3つ形成されていて、丁度標準の3倍に相当するくらいの量でした。

太く長く生きるキリギリスは、彼のようなタイプなのかも知れません。



結果、そんな彼が、やはり一番長生きしました。

全ての♀が居なくなって、その1週間後の12月3日に

使命を終えたかのように逝きました。

が、そんなに一所懸命生きたのなら

もっと余生を楽しんでほしかった。

力の限りを尽くした君に

もっともっと出来る限りのことをし続けかった。

泣けてくる。

この思いは今君に届くだろうか。
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夢のキリギリスツアー?

2010-01-16 22:35:13 | 2010
ハネナガキリギリスには羽が長いタイプと短いタイプがいます。

長翅型、短翅型として区別されていますが

私が行くところは長翅型が多いようで、短翅型は♀の「ソニア」だけでした。

個体としてどちらが多いのか、遺伝により世代を経て生まれるものなのか

興味あるところです。



上が長翅型の「めっすん」 下が短翅型の「ソニア」

今年は自分の近郊に生息しているハネナガキリギリスと

郊外に生息している同種別性のキリギリスを対面させてみたいと考えています。

きっと彼らは気の遠くなるような長い時間をかけて

生息地域を広げていった筈です。

今ではおよそ出会う可能性が無いくらいにまで遠く離れた子孫が対面すると考えれば

たとえ彼らに特別なリアクションが無くても、私には感動的に思えます。

実現できたらいいなあ。

そだ!

何なら各生息地域を巡る夢のキリギリスツアー\(^o^)/

まず家族が興味を示すか、その時点でつまずきそう…
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自作の飼育ケース

2010-01-08 00:18:55 | 2010
現在、キリギリスの飼育ケースを作っています。

木材の固定に金具や釘は使いますが、塗り物や接着剤は一切使わずに

住みやすい環境を考慮して作ってみたいと思っています。

私はプラスチックのケースの中で垂直歩行が出来なくなり

落ちてしまうキリギリスを見て思いついたのですが

ネットで調べたところ、昆虫の飼育ケースを自作されている方は少なからずいるようです。

また、キリギリス用ならば手作りの販売品もありますし、小型の工作キットもあります。

いくつか見てみましたが、キリギリス用のケースの面は全て竹ひごで作られていました。

キリギリスは附節(足先のピロピロしてる部分)が脆く弱いので

私も竹ひごを使うつもりですが、作るとなると時間が掛かりそうです。

実際遅々として進んでいません。

さらに、空気の通りを良くすると、今度は寒さ対策が必要です。

以前、割れた竹の中に潜んでいるキリギリスの画像を見ました。

寒さを凌ぐためなのか、身の安全を確保して休んでいるのか不明ですが

保温性も課題になりそうです。



う~む

そもそも私は、ものづくりや日曜大工の経験がありません。

販売品の様な素晴らしい物を作るのは到底無理です。

でも自作のケースでキリギリスを育てるのを想像したら

何か嬉しい。

なので頑張ります。

よし!夏を目処に完成?

できたらいいな♪

あはは
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孵化が待ち遠しい

2010-01-03 03:28:21 | 2010
子供達の孵化が待ち遠しいです。

1月に思い募らせるのは早過ぎるでしょうか。

昨年出会ったキリギリスの子供達がいる鉢は

極力自然と同じ環境で休眠してもらおうと考えて

現在、家の庭に埋めてあります。

3月下旬に鉢ごとケースに戻して孵化を待つつもりです。

ハネナガキリギリスの孵化は1年から4年後、統計では2年後が最も多く

今年孵化するとは限らないのですが、1匹でも姿を見せて欲しいです。

今まで書いてきた通り、不安や心配を重ねて懸命に育てたキリギリス

その彼ら自身が自分の身を削りながら産んだ子供です。

愛情いっぱいに大切に育てたいと思っています。



もしも今年孵化しなかったらそのまま故郷に帰してあげようと思っていますし

孵化して順調に育ってくれたら母親や父親の故郷に連れて行ってあげたいです。

生き生きとしているようなら、そのまま放してあげるのがいいかな。

その時は、やっぱり泣けてくるのかな。

でも笑顔で手を振りたいな。
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