katydid's blog

ハネナガキリギリスが住んでいるところに生息しています。

ありがとう

2017-08-29 20:35:30 | 2017
お別れのときが来ました。

♂君の足が気になって何とか♀さんと仲良く暮らしてくれればと思っていました。

決心がついたのは♀さんが交尾のクールに入ったときの行動でした。

♂君の鳴き声に誘われて近づいて、♂君と判ると逃げ出したからです。

仕方がないかも知れません。

強い子孫を残そうと本能で選ぶ♀さんの今後と、♂君の野生下での厳しい生活と

天秤にかけられない事柄であっても最善を決断しなければ両方とも不幸にしてしまいます。

♀さんは今までに出会ったことがない程の生命力のある、もの凄いキリギリスです。



♂君は帰宅したときにこちらを向いて大丈夫だよと話しかけたら鳴き始める可愛いキリギリスです。



片方を帰して新たに連れてくる方法も悪くはない決断ですが

面白さとかふざけた考えで決めるのは2匹に失礼です。

今回は相当に難しい選択でした。

家にいたほうが寿命は延びますが本能を強制して断ずる惨いことは

僕には出来ません。

悩みがここまでの深層に到達しているということは

もう受け入れがたい結論が正しい結論になるパラドクスに陥っています。

今年はもしかすると最期までと考えていたのですが帰すしかないようです。



うん 君たちは白露で眩いほどに輝く故郷がよく似合う

ひと月だけでも一緒に暮らせて嬉しかった

ありがとう
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キリギリス好きのコアな豆知識

2017-08-19 00:36:50 | 2017
表題のとおりキリギリスを飼育している方に役立つ情報です。



1 ♀は人が飼育すると殆どが肥満状態になります。

  これは特にいけないことではありません。

  気を付けるとしたら自重で高いところから落下すると怪我をしやすくなることです。

  また、♀は食べ物に満たされているときは交尾を拒む傾向にあります。

  この良し悪しは何とも言えません。産卵は寿命を縮めるし、でも♂は辛抱が長くなります。



2 人参の擂ったものはどっさり山にするよりも密集はさせますが散らばせたほうがよく食べます。

  終齢のキリギリスには食べ物の栄養バランスを考えて与えると寿命がかなり延びます。
  
  また産んだ卵、強く健康な子孫を残せます。おススメは以下のとおりです。
  
  擂った人参(顎を長く保たせるためと栄養素の要で植物性の完全食、必須)

  ある程度束にした小松菜(無駄でも1枚では少ない。カルシウム、鉄分、ミネラル、繊維が豊富)
  
  無添加の千切った煮干し(塩分が無くても食べる。タンパク質、カルシウム摂取に役立つ)
  
  ミルワーム(必ずしも生餌でなくて良い。缶詰の生タイプのほうがよく食べる。タンパク質摂取に必須)

  毎日同じものを与えているとキリギリスでも飽きますのでタイミング良くあげるのが良いと思います。



3 小松菜などの草原には存在しないけれど栄養素が高いものを与えているのに
  
  食わず嫌いで食べない場合は流水で洗った後、水を切ったとしても1度くらいにして

  ところどころに水分を残したまま与えると食べ始めることが多いです。



えっとー …以上です。

ヾ(゚Д゚ )ォィ ツッコミを入れたくなるのは分かりますが

何年も様々な情報をブログに書いているのでそんなにたくさん無いし

飼育している人には結構役立つ情報だと思います。

あ そう言えばうちの♂君はどの角度で撮っても可愛らしい顔をしているんですよお



ねー 前にも見たでしょうけれど僕の髪の分け目で休んでギーギー鳴くし

あ゛ ンコ落ちてきた!

まあそのくらいリラックスしてくれたほうが嬉しいから いいや
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明日も頑張ろう

2017-08-18 17:22:18 | 2017
今年はキリギリスさん達をできるだけ部屋で自由にさせています。

ケース内に閉じ込めているよりはストレスは少ない筈です。

以前にも書きましたが、天井を歩くことが多くなりますので

怪我をしないように注意する必要があるのは予想していました。

ですが予想できないこともありました。

今のところ新たに三つほど分かりました。

重要なことから書きますと

部屋のように余りにも空間が広いと自分達で日なたの空間を把握できない。

キリギリスは過剰に暑くならない限り日なたから離れることは少ないので

僕は自分達で何かしら日の当たる場所を把握してその場所に向かうと思っていました。

しかし彼らが感じ取れる空間には限りがあるのがはっきりしました。

このような時は日なたに移動させてあげる必要があります。

実際そうすると気持ち良さそうに日に当たってじっとしていますので間違いないと思います。

また雨の日はどうやって凌いでいるのか、これも分かりませんでしたが



こうしていたのですね。

よくサイズがピッタリな狭い場所を見つけるものです。

これが草原であれば確かに彼らを見つけるのは難しいでしょう。

もうひとつ

半分野生下で暮らしているようなものなので人に慣れづらい。

自分を変えなくても食事に困らず、危険も少ないと人間が最も恐れる存在になる。

彼らを幸せにしようと努力するとその分自分から遠ざかるとは皮肉なものです。



最後のひとつは雌雄の厳しい関係です。

久しぶりに♀さんと♂君が一緒に食事をしていた時に

♀さんが気になる♂君が鳴きながら触覚で♀さんの足に触れた時に

♀さんは触覚を蹴飛ばしました。(;^ ^)ウワ

遠慮など不要ですし私達よりも厳しく生きているでしょうし滅入ってもいられないでしょう。

人間関係でも似たような会話や態度を目にします。

でも避けられない現実が厳し過ぎて悲しく映りました。

自分も仕事に限れば信念と覚悟を持ち合わせて心身ともに傷だらけで足を前に進めていますが

無情を気付かせた側も無情を感じた側も、それを目の当たりにした者も

誰も楽しい気持ちにならないと思うと胸が詰まるのは

何故なのでしょう。

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いろいろ

2017-08-16 22:45:50 | 2017


これがキリギリスの翅によく付いているダニの卵です。

敷いているのはティッシュなので、いかに小さいか分かると思います。

1~2ミリで極小です。

これが背翅の付け根までびっしり付着して赤一色になっているキリギリスもいます。

付け根までいくと除去ができなくなりますが

♂君の場合ぎりぎりのラインで取り除けました。

にしてもタカラダニにしては大きいし、でも画像で見るダニの卵にそっくりだし

種類までは特定できませんが、でもダニのもので間違いはないでしょう。

僕はこれが翅にあったらキリギリスが可愛い分嫌がっても嫌われても必ず取り除きます。

パートナーにもうつりますし放置しておいて良いことがひとつもありませんので。

幸い♂君の翅にはもうひとつも付着していません。

実際には嫌われていないみたいですが

それにしても放し飼いの時間を多くして束縛が少ない分、勝手気ままにしますね この子達



いいんだけれどね。





ま いいんだけれどね



最後に深刻なことを

♂君の足は片側が1/3ないので、正常な足に片方に負担がかかるのは仕方がないのですが

正常な足も少しずつ弱くなってきています。

食も細く、数多く見てきた僕の予想としては



短命です。



加えてそれほど♂君はしつこくない筈なのですが♀さんは♂君が近づくと



う~む

そこまで嫌いかい

最善の選択肢が限られてきたなあ

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相性にも恵まれて

2017-08-13 15:15:58 | 2017
♀さんと♂君の相性は良いほうだと思います。

一般的に♀さんは相性が良くないとかなり長い期間相手を避け続け

中には♂君を蹴る♀さんもいて最後まで拒否することもあります。



♂君に節操があるのも理由の一つですが

今のところ♀さんにはそれがなく、ただじっと(まだ無理!とw)ストレスを感じても耐えています。

♀さんの気持ちや体調を確かめる方法として

夜♀さんだけケースに入れて♂君は朝まで自由にします。

朝に♀さんを♂君から2mくらい放して自由にすると

♂君は1時間くらいで傍に来て激しく鳴き始めます。

ここで♀さんが背を向けたり物陰に身を潜めたら交尾は時期早尚ですし

触覚で相手を頻繁に触れだしたらその時期だと確信が持てます。

毎朝これで様子を見て、前述のとおりそれぞれの佇む場所を決めているというわけです。



お二人とも踏ん張りが利く2本のカーテンレールがお気に入りの場所みたいです。

今日は♀さんが下で♂君が上という珍しい格好で交尾していました。実は最初♀さんが上でしたが♂君支えきれなくてw



♀さんも♂さんもいろいろです。

交尾の意思があれば自分から近づいていく♀さん これは一般的

♀さんが自分に触れるまで近くで鳴き続ける♂君 これも一般的

♂君は一般的な行動を取りますが、♀さんはちょっと違います。

♀さんは拒ばないけれど近くに来てくれないとノーリアクションで過ごすことが多いのです。

奥ゆかしいのか余裕なのかいまいち分かりませんが寿命を縮める行為でもあるわけで

見極めが難しいのは♀さんが難しいを選択をしているからかも知れません。

接見の場で泰然自若でいる女王様のようにも見えますが

この女王様、実は優しいんですよね。

行動の端々でな~んか 君、本当は繊細でしょ?と言ってみたくなるくらいに。



大型の所為で気位が高く見えるけれど実は優しい女王様か

これは

モテるだろうな
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