角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#181 1年の計は元旦に・・・

2017-01-02 06:25:30 | 来し方、行く末
(朝日新聞1/1-1面より)



毎年1月1日には、
朝日新聞を買って「心を洗う」ことに決めているのですが・・・

冒頭紹介の年初連載、
なかなかイイ感じです。

でも、正直なところ、

かつて上手くいっていたこと(自分たちの手法)が、
もう通用しなくなってるんだよね、どうしましょう?

という風に読み取れてしまって困ってしまいます。


ちなみに社説は、
〈憲法70年の年明けに 「立憲」の理念をより深く〉
というものでして、

要は
〈立憲主義の理念を、揺らぎのままに沈めてしまうようなことがあってはならない〉
と言いたいみたいなんですが、

肝心の「立憲主義の理念」なるものが今ひとつ伝わってこなくて、
これまた困ってしまいます。

http://www.asahi.com/articles/DA3S12730163.html?ref=editorial_backnumber



そんなわけでして、
いまひとつ心を洗いきれなかったので、
今年は中日新聞にも行ってみました。

そしたら、
こちらは期待通り、洗ってくれました。


(中日新聞1/1-1面)

一面の中央、
〈9条の理念「地球憲章」に〉
と来ましたよ。

図らずも「理念」繋がりです。

〈九条を巡っては、「憲法九条を保持している日本国民」が一四年から三年連続でノーベル平和賞候補として受理された〉

なんて言葉で結んでるんですが、
そんなのでノーベル平和賞なんて欲しくないよ、
と思ってる日本国民がいることを忘れないでね。



朝日サンといい、中日クンといい、

自分たちが多数派だと信じることでは、
「民主主義(多数決)」を強調するのに、

自分たち、ひょっとすると少数派かもと自覚すると、
途端に「立憲主義(少数者保護)」を言い出すんですから、

まあ、そのダブルスタンダードぶりは、いっそ爽快です。


さらに行きたいという方は、
社説も読んでみてください。

純真で夢多き若者(とは限らないところが、ホント困るのですが)達が、
「うんうん♡」と頷く姿が思い浮かぶようです。

清い心(だけ)で現実を生きて行けたなら、素敵ですよね。



(中日新聞1/1-5面)



というわけで平成29年、
熱くならず、冷めるでもなく、
ぼちぼちで行きましょう。


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