毎週、北海道新聞日曜版に「北加伊道カルタ」の紹介が載っています。
今週は、「て」
「天からの 手紙読みとく 宇吉郎」でした。
宇吉郎とは、「雪は天から送られた手紙である」の言葉で有名な中谷宇吉郎氏のことです。中谷氏のエッセイ集『雪は天からの手紙』や『雪』には、十勝岳での観測の様子も少し書かれています。
『雪は天から~』のなかの「雪の十勝」は1935年に書かれた随筆で、”白銀荘”や”吹き上げ温泉”の名前が登場しています。
新聞にも紹介されていましたが、『雪』には、十勝岳で静かな夜、空から降ってくる雪のとても美しい描写があります。
しばれる夜の空気と、暗闇と、空から音もなく落ちてくる雪、目に浮かびます。
降ってくる雪を仰ぎ見ていると、自分の体が吸い込まれていきそうになる感覚、懐かしい・・・。
以前にも、似た写真を載せましたが・・・、夜の雪です。