山田洋次監督の著書『映画館がはねて』(中公文庫)のなかに、「地方訛り」(1972.4.4 新潟日報)というエッセイがあります。
奥様は山陰出身でいらしたんですね。
「故郷に帰った妻が、肉親や友人達と故郷の言葉で語っているのを眺めるのも私の楽しみである」
山陰の美しく丁寧な言葉について書かれています。
たとえば・・・
「砂丘の方へ行きんさったか」
「明日の汽車で帰るんさるかな」
『男はつらいよ 寅次郎の告白』の吉田日出子さんの話すことばを聞くと、このエッセイを思い出します。
写真は、鳥取砂丘です。