梅雨が明け夏本番になった途端、昨日は帰宅時間にものすごい夕立ちになった。野暮用があり、東の道から帰るか西の道から帰るか、空の雲とアメダスの状況を見ながら思案の上、東の伊勢崎方面に雲の本隊があるようなので西の道を選び、利根川を渡れば夕立ちは避けられるかと思ったが甘かった。前橋市内の道路はすでに水路と化し、低い所は通れず渋滞、徐行しても水しぶきが高く上がる。時折り、太い稲光りが走り、雷鳴が轟く。自転車と歩行者が気の毒だった。利根川を渡っても豪雨は変わらず、空の隅は明るく晴れているのに、なかなか夕立ちはやまない。家の近くに来たらようやく小降りになって車から降りられるほどになった。妻の話では家の周りでもいっときひどい雨だったらしい。昔の夕立ちはもう少し風情や情緒があったと思うが、近頃のは災害級でそんな呑気なことは言っていられない。それでも昔の方が雷は多かった気がする。雷が鳴ると、みんなで蚊帳の中に寝転んで、天井を眺めながら、雷が通り過ぎるのを待っていたのは遠い記憶だ。