イチョウ＆風蘭

イチョウ
中学校の運動場の横を通るとき、この寒い朝に、歓声を上げて運動に興じている生徒
達がいた。その姿を見ていると此方も元気が出てきそう。校庭の隅に植えてあるイチョ
ウの樹。まだイチョウとしては小さい方だが、秋空をバックに黄金に色づいて美しい。

イチョウの花言葉は「長寿」。この中学生達、今は元気一杯。それが２０年、４０年、そし
て６０年経つと、皆爺婆になって体が縮まり、頭がしゃんとせず、早々と旅立っていく人も

出て来る。そうした時間の経過の中で、このイチョウは衰えを知らないかのように、枝が
伸び、幹が太くなり、年毎に大樹の様相を呈してくるだろう。
また生まれ変わるのなら、わて、イチョウになりたい！

もっとも６０年後には人口が半分になり、学校も統廃合ありで、このイチョウも切り倒されて
いるか、他所へ移植されているかもしれない。







富貴殿
富貴蘭もイチョウほどじゃないだろうが、長寿の部類。富貴蘭の個体そのものは場所を
替えて、栽培する人を替えて、ずっと生き続ける。この富貴殿は間口１０㎝ほどの小型で

す。白に近い覆輪の割には葉焼けが見られない。葉面にノリのような膜があって、それ
で焼けるのを防いでいるのでしょう。