私が大学生で東京に居た頃、アストンマーチンDB5を路上で目にして感激した。
映画007ゴールドフィンガーで世界一有名になった車だ。
小学生の少ない小遣いで今井のプラモを買って作った憶えがある。
今でも、ミニカーを数台コレクションしており、イラストにも描いたが、実車を見ることはなかった。
今日、会社の外に停車した車の、迫力のあるエンジン音が気になり、確かめに外に出ると真っ赤なフェラーリだった。
筑豊ナンバーが今いちのオーナーがエンジンを掛けたまま降りており、後方から来るポルシェロードスターの写真を撮影していた。
信号でポルシェが目の前に停まったので、ドライバーに「(この車は)レプリカでなく本物ですか?」と聞いたら本物とのこと。
ほどなくジャガーEタイプ、ロータスエラン等、クラシックカーがぱらぱらと通り過ぎて行った。
そして、ついに、我が人生二度目のアストンマーチンDB5と対面した。高齢の夫婦がお揃いのシックなスポーツウェアを着て乗っていた。
信号停車したので、弟が声を掛けた。
弟曰く、「アストンマーチンDB5ではなくDB4だって。」
フロントの形状はDB4ではないのに、オーナーは質問にうんざりして嘘をついたのだろうか。
いずれにしても、今日はラッキーだった。