自分の人生で一番多くの絵を描いていた時期はいつだったか。
幼少の頃、商品の裏にマーキングするためのチョークを使って店舗併用住宅の通路や店先の道路によく落書きをしていた。
中学時代は机に向っているときは、たいていストーリー漫画を描いていた。自己流ではあるが、白紙の大学ノートにコマ割りして鉛筆で描いた。
高校に入学したとき芸術の選択科目は美術を第一志望にしたが、書道のクラスに振り分けられ、墨や黒インクでイラストを描く楽しさを覚えた。
高3から一浪中はもっとも多くのイラストを描いたが、描き上げると人にあげていたので手元には一枚も残っていない。
大学3年の時、妻と出会って、スケッチブックをプレゼントされて再びイラストを描くようになった。
新婚の時、妻に油絵の手ほどきを受け、一緒に市松人形を描いた。初めて描いた油絵は母にあげた。
40年以上経過した自分の絵に再会して時間が止まっているように感じた。趣味で絵を続けることが出来てよかった。