以心伝心 from Bolivia

青年海外協力隊として2年間、ボリビアの小学校で活動。

ある放課後の出来事

2010年11月24日 | 日記
放課後、5年生のクラスで男の子が泣いていました。

周りの子に訳を聞くと、もう1回5年生をすることになりそうだという。

12月2日が卒業式。他の子は、その日に向けて、ダンスの練習をしているというのに。

でも仲間は、その時みんなその子の周りにいました。

大丈夫だよとかそんな甘い言葉はかけずに、ただ肩をさすっていました。

彼のお父さんとお母さんは、もう長い間スペインに仕事に行っています。

その間、兄、姉、弟の兄弟4人だけで暮らしています。

クラスまで迎えに来たお姉ちゃんまで、弟が言うことを聞かないので、どうしたらいいか困

って泣き出してしまいました。たぶんお姉ちゃんも、お母さんが家にいない分、気を張って

弟たちの面倒を見ているんだろうなぁと感じました。

でもボリビアの小学校は、テストがよくないと卒業できません。

今年の日本の卒業式を思い出し、もし自分のクラスで卒業できない可能性がある子がいたと

したら、絶対に嫌だと思いました。家庭訪問でもしてちょっと学校に残してでも、卒業させ

るのになぁと思いました。

スペイン語を頑張って、来年はもっと彼に声をかけていこうと思いました。

                 
                 彼の夢は、歯医者。いつも気持ちよく挨拶してくれる。

                 それだけは、知ってたんだけどな。

以前4年生の男の子が、携帯を学校でなくしたとき、最後まで残って探してくれたのが彼。

優しいやつなんです。でも成績のことまでは、詳しく知りませんでした。反省。

子どもとの関係づくりって、どこに行っても一番大事なこと。

これから、授業に入るたびに、子どものメモを取っていこうと思います。