相方の鼻歌が聴こえてくる。 こわれたレコードのように繰り返し流れてくる。 『なんでもないようなことが...しあわせだあたと思おう~♪』 そうさ。 何でもないことが幸せな時間なのだ。 ミカンをストーブに載せて焼いている。 このひと時も幸せなのさ。 あーー焦げた。 熱と言いながら拭沸騰した蜜柑汁を堪能するのさ。