久々に小説を一気に読みました。
「芸人交換日記~イエローハーツの物語~」
この小説は、架空の無名のお笑いコンビ“イエローハーツ”の
原作は、放送作家の鈴木おさむさん。
2011年には、若林正恭さん(オードリー)と田中圭さんで
舞台化されて話題になりました。
そして今年、ウッチャンナンチャンの内村光良さんが
監督で映画化された「ボクたちの交換日記」の原作本です。
本当は、映画版を観る予定でしたが
日時や、上映場所などいろいろと
タイミングが合わなく観れませんでした。
前から興味があったので、映画化のタイミングで
文庫本が発売されるとすぐに購入しました。
しかし、仕事が忙しくなり読む時間がなく
数ヶ月、そのままになってました。
最近、仕事の移動時間などで
本を読める時間が出来たので読んでみると
2日間の空いた数時間で
一気に読了してしまいました。
いやぁ~~面白かった!!感動した!!
お笑いコンビの主人公たちは
将来の不安を抱えながら30歳を迎え
交換日記を介して二人の関係が・・・。
そして、あることをきっかけに
“解散”という決断をし違う道を歩みます。
そして、数年後、“解散”の裏にある真実と
その後のお互いの人生を知ることになります。
小説のラストの方は少し“ヤバかった”・・・。
いろんな感情が溢れて、目頭が熱くなるシーンが次々と・・・・。
この歳になると「なりたかった“自分”」と
「なれなかった“自分”」の差を実感して
「今の“自分”」という現実が重くのしかかっています。
人より長くかかって、やっと取得した“一級建築士”。
そして、30代の後半、自分の夢だった設計事務所を設立しました。
昔、同級生や後輩が先に“一級建築士”に合格し
取り残されている自分に“焦り”
そして自分を“惨め”に思っていました。
自分の中に、“焦っている自分”のほかに
いろんな“妬み嫉み”があふれていました。
「芸人交換日記~イエローハーツの物語~」の
芸人の主人公たちと同じように
売れている芸人や後輩たちへの“妬み嫉み”が
読んでいくと、あの時の自分と重なりました。
そして、自分自身を振り返ってみると
今もあまり、変わっていないことに気づいて情けなくなりました・・・。
やっとの思いで“一級建築士”に合格したけど・・・。
紆余曲折して、設計事務所を設立したけど・・・。
“こんなはずではなかった・・・。”と思ってしまう・・・。
今、いろんな仕事を頂けて感謝していますが
「本業の建築設計」が少なくてて
またまた“こんなはずではなかった・・・。”と思ってしまう・・・。
まぁ~「本業の建築設計」が少ないのは
自分自身の営業の問題と分かっているのですが・・・。
「なりたかった“自分”」になれた“人”なんて
聞いたことも、会ったこともないので分かりませんが
「なりたかった“自分”」と「なれなかった“自分”」の差を
実感している方が大半だと思います。
この小説を読んで「今の“自分”」という現実があり
「これから“自分”」をどう生きていくか・・・・。
小説の中で「夢を諦める才能」という文字が
“残酷”で“切なく”そして“勇気ある選択”に感じました。
色々な選択で“言い訳”が一番醜いものだと思います。
「夢を諦める才能」=「逃げる」のではなく
「その先に進むための選択の一つ」だと気づかせてくれました。
やぁ~~1人で読んでたら泣いてましたね・・・。(汗)
最近、本当に涙もろくなりました。
43歳の初老ですから・・・(笑)
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