『ルパン三世 GREEN vs RED』の個人的なレビュー
少し時間が出来たのでレンタルビデオ店で『ルパン三世 GREEN vs RED』をレンタル。
近くのレンタルビデオ店は毎月第2・第4火曜日は半額セールをやっていて、この日、妻はCDを数枚、私はこのDVDをレンタル。
『ルパン三世 GREEN vs RED』はOVA(オリジナルビデオ)でTV放映はしていない作品です。前半はとりあえずたくさんの「ルパン??」が出る??中盤で本物の「ルパン??」が登場。いい感じになると期待しつつ。後半は何でもアリアリ!!ロボットは出るし。なんかごちゃごちゃ。どうなんだろう??この作品??
個人的な感想としては、色々なオマージュしつつ今までの作品をリスペクトしたいのかな?うぅ~ん??どうなんでしょ?
<個人的なレビュー>
「偽者ルパン」=「ルパンを模倣する輩」:何か「でっかいこと」ができるような気がするけど、自分じゃ何も・・・。ルパンになれば何かできるかも?形や姿を模倣すれば「ルパン」なれるような・・・。なれる気が・・・。そんな「輩」の中には、みんなが「偽者ルパン」だから自分も・・・。「偽者ルパン」の中で自分が少しだけ本物っぽい・・・。
「本物ルパン」とは、形や姿そして名前が「ルパン」になるのではなく、自分自身が「本物ルパン」になっていくことを意味する。。。「偽者ルパン」は所詮「ルパンを模倣する輩」の一人でしかなく、決して「本物ルパン」にはなれなく、また近づくとこさえできない。。。なんか哲学的な意図を感じます。まぁ~ここに出てくる「偽者ルパン」達は、今の若者(国民)??をイメージしているのでしょう。
また、この作品の軸となる登場人物の名前が「康雄」。初代「ルパン三世」の「山田康雄」さんと同じ「康雄」。何かのメッセージを込めた名前なんでしょ。ネタバレになるので書けませんが。。。今の「ルパン」の「栗田貫一」さんと対峙する場面は多分・・・。「ルパン」だった、「ルパン」になってしまった「者」の葛藤を表しているかもしれません。
最後に、現在日本の戦争に対する価値観への警告(たぶん)が物語の中に出ていた気がしました。軍隊のイメージも価値観も、私が学生の頃とはだいぶ変わってきているとように思います。そのことの警告なのでしょうか?
まだ、戦争が終わっていない人がいるという現実を忘れるな。。。というメッセージなのでしょうか?
総評として、昔企画の段階で”飛んだ”押井守版の「ルパン三世」へのオマージュ的な作品のような気が。「ルパン」らしくも「ルパン」らしさも。。。イメージしていた「ルパン」作品ではなかったです。
TVスペシャルにはちょっと・・・。難解な「ルパン三世」の作品でしたね。