さゆりのひとり言-多発性骨髄腫と共に-

多発性骨髄腫歴20年/'08年4月臍帯血移植/「病気は個性」時にコケながらも前向きに/はまっこ代表/看護師/NPO所属

今日は外来

2011年03月23日 21時03分45秒 | MM闘病記

今日は外来受診でした。
最近、片目だけ痒くて赤く腫れたり、言われてみれば鼻水も出るし…花粉症?
っていう事になり、薬もらってきました。
血液検査のほうは著変なく、落ち着いているねって。

ホッとしました。
地震以降、体調は今一つだし、移植仲間がまた一人、体調不良で入院になっていたから…。
でも、みんなナーバスになっているんです。
職場の人達も…。
落ち着かない状況。
節電、節電で暗い・寒いで…ネガティブ思考。

西の人達と、今一つ温度差があって…がっかりすることがあって。
東京は被災地ではない、っていう感覚なのかなぁ。
確かに、家こそ流されずにいるけど…あの地震を体感した中で、今まで通り出勤して仕事して。
とはいえ今まで通りにはいかず、

毎朝、停電するか、電車は動いているかを確認する。
夜中に緊急地震速報のけたたましい音で起こされる。
今度はどこで地震か?と不安になる。
電車は節電で寒い。
職場も節電で寒い。
便座も冷たい。
送別会は全てキャンセル。
原発事故に過敏に反応する。
コートからも放射線が検出される。
職場の廃棄口からもγ線が検出される。(つまり外気のγ線を検出している)
放射線も扱う職場ならではの情報に振り回され、過敏に反応する。
今週末に予定されていた結婚式も延期するという連絡が入った。

東北の被災者に比べたら、まだ良い。
もっとつらい思いをしている人が沢山いる。
テレビに映る被災者は皆、謙虚で、我慢強くて
「自分まだ良い」、と不平不満を言わない。
そんな姿を見て、自分の小ささに自己嫌悪感を抱く。
なんて自分勝手なんだろう、と己を恥じる。

くくり直されている日本。

私の心も大きく揺さぶられ、未だ余震でふわふわ揺れていて…
船酔いのように、気持ちが悪い。

計画停電、大規模停電の為に、節電・節電。
今まで当たり前のように動いているものだった電車が止まり、駅にシャッターが下ろされ、
当たり前だったものがいかにもろいものであるかを思い知り、当たり前だったことの有り難さを知る。
停電についても同じ。
いつの間にか便座は温かいものとなり、その当たり前に感謝する事を忘れていた。
先の見える我慢ではない。
このままで、夏はどうなるのだろう・・・と皆が不安の中にいる。

でも、思えばこの7年、闘病生活においても、常に同じようなことを考えていた。
いつまで頑張れるか。。。
たった数ヶ月先の予定さえ決めかねて、日々の生活に必死だった。
自分が病棟勤務をしていた時は、よもや自分が逆の立場になるとは考えもせずに働いていた。
健康であることへの有り難さに感謝さえせずに。。。

でも、私は、何度も何度も、雑草のごとく現場に戻って行った。
社会に戻って行った。
もう、戻ることはないと思っていた看護師としての現場へ。

だから、今の状況も同じ事。
ダメなときは、悪あがきをせずにじっと待てばいい。
日々、目の前にある、自分のやるべき事に集中すればいい。
治療で何もできず、食べる事もままならなかった時、何もできなかったし、やろうとも思わなかった。
ただ、光で首を振るおもちゃを眺めているだけだった。
テレビさえ見られずに。

だから、うろたえる事はない。
感覚のまま、感情のまま、心のままに動けばいい。
自分にできる事だけで良い。
しんどい時に無理をするのは、悪化させるだけ。

たぶん、みんな、それぞれに見つめなおしているのではないかと思う。
当たり前の日々について。
そして、生きることについて。

でも、このままが続く事はない。
何からの変化があるはず。

であれば、ポジティブに!
でも、時が解決する事も沢山あるから、今できる事を感謝して、コツコツと。
淡々と。。。

っていうことかな。

一ヶ月に一度の定期検査は著変なし。
こうやって、来月には3歳!!
男の子だから、5歳までは油断するな!かな??
でも、3歳のお誕生日は・・・楽しい企画を考えなくちゃ!

 


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5 コメント

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Unknown (ホタル)
2011-03-24 07:54:01
水、電気、医療そして日々の生活等が極当たり前の事と僕は思ってたようです。
大きな勘違いだった と思い知らされました。
自由と平和を余りにも無造作に享受し過ぎてたのかもと猛省です。
さゆりさんが言われるように、いろいろな事を根本から考え直す機会を与えられたのかもしれませんね。
でも希望と夢は無くさず、ポジティブ思考でいきたいと思ってます。

定期検査、よかったですね^^ でも心身共にオーバーロードは厳禁ですよ!
返信する
ホタルさん (さゆり)
2011-03-24 22:13:31
いつも、私のダラダラと取りとめもない話を聞いて下さって、ありがとうございます。
ホタルさんの明かりで、今は、一歩ずつ前に進んでいるようなものです。

心身ともに…
今は、良く分からないのです。
飽和状態で。

ナーバスになっていて、いけないな~って思う日々です。
出来るだけ、いつもの事をいつものペースでするようにします。
通勤はだいぶ通常に戻りましたから。
朝の時間もいつもどおりになりました。

いつもいつも、本当に感謝。
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同感てす。 (インプくん)
2011-03-26 02:57:07
いつもさゆりさんの感じてる事、考えている事には共鳴しています。
“当たり前”のありがたさも病気になって感じていた頃を思い出していました。私は健康と体力だけは昔から自信があったので。
この地震で、辛くて悲しくて立ち直れないと思った時期もありました。でも私が落ち込んでいても何も変わらないんですよね。ならば気持ちを切り替えてせめて自分が元気でいようと思い、社会復帰目指して毎日の散歩を再開しました。
被災者の皆さんに負けないよう、私も頑張らないと!
すみません。いつも自分の事だけダラダラと
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インプくんへ (さゆり)
2011-04-02 23:54:20
社会復帰への一歩、素晴らしいですww
散歩するにはとても良い季節になってきましたね。
陽の光を浴び、日々膨らんでいく桜のつぼみを見るのも、
ふわっと暖かい風を感じたり、寒い冬を乗り越え今まさに伸びようとする木々や草花の力強さに気付いてあげる事も、心なしか穏やかに気持ちよさそうにしている野良猫の表情をとらえるのも、家の中にいたら、体験できない事ばかりです。
また、そのような自然の恵みに触れると、心は癒され、生きるエネルギーをも湧きあがるものです。
最初の一歩を踏み出す勇気さえあれば、頑張らなくても、おのずと明日はもう一歩、と思うものです。

退院して数ヶ月、私は不思議と外に出たがりました。
でも、すぐに疲れるので50m先のお店のある通りまで行けるようになるまで、何日もかかりました。
そして、突然吐いたりするのでエチケット袋が必需品でした。
美味しくご飯を食べたかと思ったのに、店を出てすぐに吐いたのも何度もありました。
もったいない事ではありましたが、食い意地が張っている自分の性格?に助けられたのだと思います。

2歩下がっても3歩進みましょう!
止めてしまわない限り、必ず前に進みます。
陰ながら、社会復帰への頑張りを応援させていただきます。
ファイト!
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ありがとうございます! (インプくん)
2011-04-10 02:37:14
復帰初は外来勤務となりました。
復帰となると日常動作ひとつひとつを仕事の場面と重ね合わせて不安になったり自信が持てたり。
仕事は手を抜かずきっちりこなすタイプなので、(自分で言うのも何ですが)足手まといにならないか?誰も期待していないだろうにプレッシャーで働く前につぶれてしまいそうです
でも、こんな私でも復帰できる場所がある事に感謝して 少しずつ頑張っていきます!!
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