千の風になって…

最近、同じ病院で同種移植をした患者仲間が亡くなった。
私よりもずっと前に同種移植をされていた方で、移植後15年近く。
昨年くらいから原発不明癌で治療されていました。

移植後の患者さんや家族、医療関係者と半年に一度集まる会の幹事をされていたので、私が病院勤務の際は、案内状を職場まで届けて下さっていました。
いつも温かい笑顔で…いつでも相手を気遣い、励ます力のある方でした。

主治医が一緒なので、外来日に会うといつもおしゃべりしながら外来を待っていました。
いつも穏やかなので、気の短い私の心を温かく包んで下さいました。

お子様が成人するまでは何とか生きていたいと常々仰っていたようで、最近、無事にご子息が成人したと報告されていたと伺いました。
でも、お嬢様はまだ学生服でしたから…かける言葉が見つかりませんでした。

同種移植仲間とは、お互い移植を乗り越えたとはいえ、二次癌や他の病気になるリスクは高いよね、と話しました。
全身に放射線を浴びているし、生きるために抗がん剤をはじめ沢山の薬を使いました。
当然、なかった事にはなりません。
私も、6年経っても、強い痛み止めを飲んでいないと、日常生活も送れません。

でも、だからって何が変わるわけでもありません。

無茶や無理をしないこと
今、やるべき事をやること
やれる事は、好きなようにやること
周りに迷惑をかけないこと
私らしく生きること

きっと、上の世界でも、患者会ができていているんだろうな～と思いますが、
ふとした時に、涙が止まりません。