■「 ほっこり 」
赤ちゃんが運ぶ温もり恵比須顔 伊閣蝶
温かなビールが畜まるベッド下 蝉坊
生き返る天糞降臨5日ぶり 蝉坊
一服に想う茶づくり碗づくり 蝉坊
★ 産声が結び直した赤い糸 蚤助
売れ筋はおでんや鍋のほっこり系 篤子
駅弁の熱日帰りの肩ほぐす 蝉坊
縁側でタマがうたたね大の字に 小心居士
お帰りとおでんの湯気が待つ暖簾 蝉坊
おでん煮て家族でワイワイ突つきあい 篤子
思い出はほっこり限定だけでいい 純一
温室のイチゴ紅葉の手に摘まれ 蚤助
御党にゃ一度も入れたことがない 蝉坊
★★★ 片言の孫がジイジと呼んだ声 蚤助
香に気づき金木犀の花探す 伊閣蝶
甘言でほっこりさせる詐欺話 純一
聴き覚えあるメロディーにハモリあう 流美ん
★★★ 空席を曲がった腰が譲り合う 小心居士
管(くだ)がみなはずれ退院目を覚まし 蝉坊
栗ご飯まるく囲んでいただきます 篤子
小包みの隅にひっそり母の情 流美ん
コンビニのおでんが誘う帰り道 伊閣蝶
残暑なく日干し布団でほっこりと 芳男
山道でキノコ陽を受け茜色 伊閣蝶
凍れる日コタツで熱燗ほっこりと 篤子
しばれる夜響く石焼芋の声 蚤助
受話器からほっこり顔のファルセット 流美ん
たどりつきむすびいただきほっこりと 猫じゃ猫じゃ
だんだんとほっこり焼けていく嫉妬 蚤助
父と娘の喧嘩を孫が行司役 芳男
月見酒映るまぁるい君の顔 流美ん
定刻だ入院膳を配る音 蝉坊
涙ふきあの角曲がれ母が居る 弧衾若衆
猫舌が愛をほっこり食べている 蚤助
速い秋おサツへ秋波集めさせ 蝉坊
久しぶり陽射し温もり心地良し 伊閣蝶
不合格次頑張れと父と母 霜降
ブルマンの薫りとモーニングコール 流美ん
干し芋もほっこり芋がほしいもの 芳男
ほっこりと温だまる膝爪を立て 猫じゃ猫じゃ
ほっこりと温みが残るネコの床 猫じゃ猫じゃ
ほっこりとママの笑顔にいやされて 猫じゃ猫じゃ
ほっこりにぽっちゃりが付く妻の今日 良弘
布袋様眺め自分の腹さする 小心居士
孫が描く似顔絵点と線だけど 久美子
孫からの鏡字躍るラブレター ちどり
孫の顔仕事の疲れ解きほぐす 裕雅
孫の手にコイン並べて顔を見る 弧衾若衆
マタニティマークに席をゆずる孫 小心居士
待ち受けの画面いっぱい孫の笑み ちどり
曼珠沙華となりの娘嫁支度 弧衾若衆
民宿の夕餉一家で作る味 蚤助
婿殿の親の肩書見て安堵 小心居士
★★★ 病得て等身大の父となり 蝉坊
夕焼けに駆け寄る子らがなつかしい 霜降
茹で栗をかっと歯で割る爽快感 霜降
冷戦の爺・婆ほっこり孫通信 篤子
露天風呂湯気の向こうに月うかぶ 駄作
若い娘の火照りどうやら恋心 蚤助
■「 差向い 」 出題・京子
愛猫の未完のままの闘病誌 蝉坊
憧れの彼女と談笑夢うつつ 霜降
一葉と諭吉財布で差し向かい 蚤助
嘘がバレ正対出来ずに斜向かい 純一
映画観て茶店で語る二人連れ 伊閣蝶
宴会後知らぬ親爺と差し向かい 芳男
円卓は盆が明けると差し向かい 芳男
オイと呼ぶ女房ハイという亭主 蚤助
おしどりを演じ夫婦で疲れ果て 蚤助
落ち着かぬ妻と外食差し向かい 伊閣蝶
★ お泊まりの子を思いつつ差し向かい 良弘
お見合いは面接よりもドッキドキ 霜降
お粧かしの妻を向かいにチョイト照れ 流美ん
オレオレにだまされないぞ電話口 純一
★ カーテンを閉めると病顔を出す 蝉坊
カウンター一人でも客もう一杯 芳男
壁紙に孫の写真で差し向かい 篤子
画竜点睛アダムとイヴの絵の眼線 蝉坊
還暦の恋だ二人で不整脈 蚤助
気になってハンカチ落ちる膝小僧 弧衾若衆
気まずくて本を読むふり差し向かい 猫じゃ猫じゃ
きみとぼく風邪も欠伸も移る距離 蚤助
吟醸酒少しこぼして様子見る 弧衾若衆
ぐい飲みの大きい方は妻が取る 蚤助
くださいと言われ返事に窮す父 ちどり
激流をひと翔び蝉のラブコール 蝉坊
★★★ 子等巣立ち仕方ないわね差し向かい 篤子
混浴にきたのに妻と二人きり 蚤助
盃を差しわだかまりとけだして 流美ん
差し向かい今日の勘定誰払う 猫じゃ猫じゃ
差し向かいチラと盗み見見合い席 猫じゃ猫じゃ
差し向かい馴れ馴れしいわあんた誰 猫じゃ猫じゃ
差し向かい目くばせ無視しよくしゃべる 蚤助
シェアランチ涙と笑いテンコモリ 流美ん
★★★ じじとばば違う会話で返事する 久美子
じっと見る次はどうでる汗が出る 弧衾若衆
就活で腹探りすぎ刑事顔 純一
証明済みようちの相対性理論 蝉坊
食卓の椅子をずらして食事する 久美子
心電図乱しておいてじゃあまたな 蝉坊
妻と俺顔合わせても目はそらす 小心居士
妻酔わせ結果茶碗を洗うはめ 蚤助
闘病の積み木を崩すサプライズ 蝉坊
飲み会に遅れて席が理事の前 小心居士
バーテンの眼には険しい片想い 蝉坊
初デートコーヒーすすりそっと見て 霜降
日溜まりで湯呑手にして祖父と祖母 小心居士
★ ぴったりと意見があって離婚する 蚤助
100円で売られるまでの泣き笑い 蝉坊
ペアグラス今日は互いに背を向ける 裕雅
まあひとついやこちらこそまあどうぞ 伊閣蝶
向かい合う元部下が指示再任用 小心居士
★ 向き合えば要らぬひと言口をつく ちどり
向き合った娘の彼氏目はスマホ 小心居士
メニュー見る爺はカロリー婆値段 蚤助
山積みの書類が見てた恋模様 流美ん
ゆきずりの向かいの君が目に眩し 流美ん
世が世なら美女だったのにねえ妻よ 蚤助
よく冷えた妻の視線とぬるいBEER 蚤助
★ 四人掛けみんなスマホとにらめっこ 芳男
隣床の見舞い小声で顔を寄せ 蝉坊
冷酒から熱燗に替えて差向かえ 裕雅
老夫婦目は合わさずに差し向かい 駄作
●自由題
虫の音に背中押されて夏しまう ちどり
10月のお題/毎月25日締切り
1.「 運動 」 2.「 旅 」
出題・小心居士さん
五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表
《 関連ブログ 》
● ただの蚤助「けやぐの広場」
川柳と音楽、映画フリークの独り言。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu575
● 蝉坊「けやぐの道草横丁」
身のまわりの自然と工芸、街あるきと川柳への視点。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu0110
赤ちゃんが運ぶ温もり恵比須顔 伊閣蝶
温かなビールが畜まるベッド下 蝉坊
生き返る天糞降臨5日ぶり 蝉坊
一服に想う茶づくり碗づくり 蝉坊
★ 産声が結び直した赤い糸 蚤助
売れ筋はおでんや鍋のほっこり系 篤子
駅弁の熱日帰りの肩ほぐす 蝉坊
縁側でタマがうたたね大の字に 小心居士
お帰りとおでんの湯気が待つ暖簾 蝉坊
おでん煮て家族でワイワイ突つきあい 篤子
思い出はほっこり限定だけでいい 純一
温室のイチゴ紅葉の手に摘まれ 蚤助
御党にゃ一度も入れたことがない 蝉坊
★★★ 片言の孫がジイジと呼んだ声 蚤助
香に気づき金木犀の花探す 伊閣蝶
甘言でほっこりさせる詐欺話 純一
聴き覚えあるメロディーにハモリあう 流美ん
★★★ 空席を曲がった腰が譲り合う 小心居士
管(くだ)がみなはずれ退院目を覚まし 蝉坊
栗ご飯まるく囲んでいただきます 篤子
小包みの隅にひっそり母の情 流美ん
コンビニのおでんが誘う帰り道 伊閣蝶
残暑なく日干し布団でほっこりと 芳男
山道でキノコ陽を受け茜色 伊閣蝶
凍れる日コタツで熱燗ほっこりと 篤子
しばれる夜響く石焼芋の声 蚤助
受話器からほっこり顔のファルセット 流美ん
たどりつきむすびいただきほっこりと 猫じゃ猫じゃ
だんだんとほっこり焼けていく嫉妬 蚤助
父と娘の喧嘩を孫が行司役 芳男
月見酒映るまぁるい君の顔 流美ん
定刻だ入院膳を配る音 蝉坊
涙ふきあの角曲がれ母が居る 弧衾若衆
猫舌が愛をほっこり食べている 蚤助
速い秋おサツへ秋波集めさせ 蝉坊
久しぶり陽射し温もり心地良し 伊閣蝶
不合格次頑張れと父と母 霜降
ブルマンの薫りとモーニングコール 流美ん
干し芋もほっこり芋がほしいもの 芳男
ほっこりと温だまる膝爪を立て 猫じゃ猫じゃ
ほっこりと温みが残るネコの床 猫じゃ猫じゃ
ほっこりとママの笑顔にいやされて 猫じゃ猫じゃ
ほっこりにぽっちゃりが付く妻の今日 良弘
布袋様眺め自分の腹さする 小心居士
孫が描く似顔絵点と線だけど 久美子
孫からの鏡字躍るラブレター ちどり
孫の顔仕事の疲れ解きほぐす 裕雅
孫の手にコイン並べて顔を見る 弧衾若衆
マタニティマークに席をゆずる孫 小心居士
待ち受けの画面いっぱい孫の笑み ちどり
曼珠沙華となりの娘嫁支度 弧衾若衆
民宿の夕餉一家で作る味 蚤助
婿殿の親の肩書見て安堵 小心居士
★★★ 病得て等身大の父となり 蝉坊
夕焼けに駆け寄る子らがなつかしい 霜降
茹で栗をかっと歯で割る爽快感 霜降
冷戦の爺・婆ほっこり孫通信 篤子
露天風呂湯気の向こうに月うかぶ 駄作
若い娘の火照りどうやら恋心 蚤助
■「 差向い 」 出題・京子
愛猫の未完のままの闘病誌 蝉坊
憧れの彼女と談笑夢うつつ 霜降
一葉と諭吉財布で差し向かい 蚤助
嘘がバレ正対出来ずに斜向かい 純一
映画観て茶店で語る二人連れ 伊閣蝶
宴会後知らぬ親爺と差し向かい 芳男
円卓は盆が明けると差し向かい 芳男
オイと呼ぶ女房ハイという亭主 蚤助
おしどりを演じ夫婦で疲れ果て 蚤助
落ち着かぬ妻と外食差し向かい 伊閣蝶
★ お泊まりの子を思いつつ差し向かい 良弘
お見合いは面接よりもドッキドキ 霜降
お粧かしの妻を向かいにチョイト照れ 流美ん
オレオレにだまされないぞ電話口 純一
★ カーテンを閉めると病顔を出す 蝉坊
カウンター一人でも客もう一杯 芳男
壁紙に孫の写真で差し向かい 篤子
画竜点睛アダムとイヴの絵の眼線 蝉坊
還暦の恋だ二人で不整脈 蚤助
気になってハンカチ落ちる膝小僧 弧衾若衆
気まずくて本を読むふり差し向かい 猫じゃ猫じゃ
きみとぼく風邪も欠伸も移る距離 蚤助
吟醸酒少しこぼして様子見る 弧衾若衆
ぐい飲みの大きい方は妻が取る 蚤助
くださいと言われ返事に窮す父 ちどり
激流をひと翔び蝉のラブコール 蝉坊
★★★ 子等巣立ち仕方ないわね差し向かい 篤子
混浴にきたのに妻と二人きり 蚤助
盃を差しわだかまりとけだして 流美ん
差し向かい今日の勘定誰払う 猫じゃ猫じゃ
差し向かいチラと盗み見見合い席 猫じゃ猫じゃ
差し向かい馴れ馴れしいわあんた誰 猫じゃ猫じゃ
差し向かい目くばせ無視しよくしゃべる 蚤助
シェアランチ涙と笑いテンコモリ 流美ん
★★★ じじとばば違う会話で返事する 久美子
じっと見る次はどうでる汗が出る 弧衾若衆
就活で腹探りすぎ刑事顔 純一
証明済みようちの相対性理論 蝉坊
食卓の椅子をずらして食事する 久美子
心電図乱しておいてじゃあまたな 蝉坊
妻と俺顔合わせても目はそらす 小心居士
妻酔わせ結果茶碗を洗うはめ 蚤助
闘病の積み木を崩すサプライズ 蝉坊
飲み会に遅れて席が理事の前 小心居士
バーテンの眼には険しい片想い 蝉坊
初デートコーヒーすすりそっと見て 霜降
日溜まりで湯呑手にして祖父と祖母 小心居士
★ ぴったりと意見があって離婚する 蚤助
100円で売られるまでの泣き笑い 蝉坊
ペアグラス今日は互いに背を向ける 裕雅
まあひとついやこちらこそまあどうぞ 伊閣蝶
向かい合う元部下が指示再任用 小心居士
★ 向き合えば要らぬひと言口をつく ちどり
向き合った娘の彼氏目はスマホ 小心居士
メニュー見る爺はカロリー婆値段 蚤助
山積みの書類が見てた恋模様 流美ん
ゆきずりの向かいの君が目に眩し 流美ん
世が世なら美女だったのにねえ妻よ 蚤助
よく冷えた妻の視線とぬるいBEER 蚤助
★ 四人掛けみんなスマホとにらめっこ 芳男
隣床の見舞い小声で顔を寄せ 蝉坊
冷酒から熱燗に替えて差向かえ 裕雅
老夫婦目は合わさずに差し向かい 駄作
●自由題
虫の音に背中押されて夏しまう ちどり
10月のお題/毎月25日締切り
1.「 運動 」 2.「 旅 」
出題・小心居士さん
五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表
《 関連ブログ 》
● ただの蚤助「けやぐの広場」
川柳と音楽、映画フリークの独り言。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu575
● 蝉坊「けやぐの道草横丁」
身のまわりの自然と工芸、街あるきと川柳への視点。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu0110