けやぐ柳会! 「月刊けやぐ」 電子版

「けやく」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです。

2016年 2月号  お題;「 豆 」 ,「 きげん 」 出題・猫じゃ猫じゃさん

2016年03月03日 | 川柳

■「 豆 」

★ 愛妻の背中にそっと鬼は外  修
言い訳はだいずなんだとおから出し  芳男
いざというときに役立つ豆知識  蚤助
威勢よく神輿を担ぐ豆絞り  蚤助
★★★ 家に居る鬼が豆まく福は内  ちどり
枝豆もブランド化して嫁に行く  篤子
枝豆を大豆と知らぬ人が増え  伊閣蝶
おいけやぐまめしくてらがまだ飲むべ  猫じゃ猫じゃ
おたふくが介護疲れでいんげんに  猫じゃ猫じゃ
お手玉の女王になれる昼休み  蝉坊
★★★ 鬼の役妻の本音の豆痛い  久美子
鬼は外妻の背中に豆そっと  小心居士
鬼役の祖父亡きあとは豆まかず  駄作
鬼嫁と鬼姑が豆合戦  小心居士
雲の上豆の木想う読み語り  純一
口臭が気になるくせに朝納豆  純一
交渉は机の下で手には豆  芳男
今夜こそまめに作る鬼は外  芳男
サヤエンドウもぎ取る君の手を眺め  霜降
塩足りぬ枝豆に似て頼りない  蚤助
食糧難アズキ5粒のありがたさ  弧衾若衆
スマホ出て身を縮めてる豆辞典  純一
節分に歳の数食べ腹壊す  小心居士
節分に豆まく鬼が出る我が家  良弘
大事故は僕のせいですNゲージ  蝉坊
頼まれた豆買い忘れ投げられた  小心居士
暖冬で寒風を待つ凍み豆腐  純一
★★ つまむってあたしを箸で野暮な方  弧衾若衆
妻病んでマメな亭主と目尻下げ  蝉坊
てのひらを見せてはしゃべるマメ自慢  蚤助
手の豆が勲章だった部活動  霜降
歳の数豆拾ったが食べきれず  篤子
どの顔も引き締めてやる豆絞り  蚤助
泣き出すと止まらなくなり豆力士  蝉坊
納豆が好きとは意外パリジェンヌ  蚤助
★ 納豆の糸引きずった迷い箸  芳男
婆っちゃ言うマミシクテラガほっとする  弧衾若衆
※マミシの語源は「まめ」= 実直・健康 → 元気かいの意
初デートまめも我慢のハイヒール  久美子
腹減らすノラが喜ぶ鬼は外  伊閣蝶
久しぶり山靴履いてできた肉刺(まめ)  伊閣蝶
まいた豆鬼も拾った節分会  蚤助
マメ夫(おっと)なあんにもしない妻がいる  霜降
豆薫る檸檬の記憶珈琲や  流美ん
豆絞り巻いて深まるハゲの皺  純一
豆助の機嫌とりとりプチ家出  流美ん
豆摘みテレビ見ながら呑むビール  篤子
豆電球でも映えていた過去の妻  良弘
豆のよな指並んでる愛ごの足  篤子
★ 豆博士みんなスマホに蹴散らされ  蝉坊
まめひろい年の数など食べきれず  猫じゃ猫じゃ
マンションの模型も杭を改める  蝉坊
★ 輸入した豆で日本の鬼は外  蚤助
嫁姑鬼は外だけ息が合う  ちどり
老夫婦豆まきの声静かです  篤子


■「 きげん 」

足取りが軽い良いことあったかな  蚤助
偉人伝そんなある日と丸め込み  蝉坊
飲食の賞味期限が捨てられる  蚤助
永遠が壊れて高い離婚率  純一
大雪で買いだめしすぎ期限切れ  小心居士
お世辞など言いませんというお世辞  蚤助
お祓いもなしで始める再稼働  蝉坊
おみくじに有効期限は書いてない  蚤助
頑張ってポイントためて期限切れ  伊閣蝶
★ 期限切れ夫の皿にそっと乗せ  久美子
期限切れ熟成肉と名を変える  ちどり
期限切れタイヒがカツに化けるとは  猫じゃ猫じゃ
期限切ればかり詰まった冷凍庫  蚤助
起源さえ不明なものに長い列  猫じゃ猫じゃ
休日のありがたみのみ紀元節  伊閣蝶
今日もまた肩もみゴミ捨て機嫌取り  小心居士
義理人情昔あったド今ねんだド  蝉坊
★ 口だけは調子戻った病み上がり  蚤助
減塩をして血圧の機嫌とる  蚤助
口角をちょとあげてみる機嫌良し  猫じゃ猫じゃ
ご機嫌で買いこんだカツ期限切れ  篤子
ご機嫌でカード出したら期限切れ  伊閣蝶
ご機嫌で働く晴れの洗濯機  蚤助
ご機嫌はすぐに治まるケセラセラ  蚤助
ご機嫌ようで閉める高女の同窓会  蝉坊
ご機嫌を取りに土日はトイザラス  篤子
五代とて起源は同じアミノ酸  霜降
5年生バレンタインに初調理  良弘
狛犬が恐そうなのでまた今度  蝉坊
婚活の修正写真に期限なし  芳男
★ 婚活を賞味期限が熱くする  蝉坊
★★ 皿洗う音で機嫌を推し量り  駄作
ジカ熱も開期も迫るリオ五輪  純一
仕事では期限厳守も朝帰り  純一
渋い奴機嫌のころあい分からない  霜降
締切についつい遅れるけやぐ会  篤子
締め切りの間際の応募当たるらし  ちどり
終活にまずは自分史ルーツ旅  流美ん
出社した上司の顔見てまず確認  小心居士
種の起源遺影を前に禿ばかり  芳男
賞味期限過ぎるジュースを父は飲む  良弘
人生は期限があるぞもう一丁  霜降
創作の料理は賞味期限切れ  芳男
卒業の歌がねぎらうランドセル  純一
タイムリミットベルに消えゆく一夜漬け  流美ん
宝くじ抽選までの夢に酔う  ちどり
年重ね賞味期限も無頓着  久美子
人間にあると思うな賞味期限  弧衾若衆
始まりはあの合コンで酔ったこと  小心居士
初孫に笑顔振りまきネジ切れる  篤子
母方の曾祖母髪が多かった  篤子
腹に来る賞味期限の勘違い  伊閣蝶
プレゼント笑顔の期限開けるまで  芳男
文明と元号にあり名前負け  弧衾若衆
満期でも千から銭へ低金利  純一
★★ 酔わせるとお金もらえる孫覚え  弧衾若衆
リボ払い危うい期限先送り  伊閣蝶
老妻に旅プレゼントして機嫌取り  篤子


3月のお題/毎月25日締切り
1.「 餞別 」 2.「 涙 」
出題・弧衾若衆さん



五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表




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川柳と音楽、映画フリークの独り言。
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