けやぐ柳会! 「月刊けやぐ」 電子版

「けやく」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです。

2017年5月号 お題;「 マンガ 」,「 かける 」 出題・蝉坊さん

2017年06月05日 | 川柳

●「 マンガ 」

空き缶をマンガで変身させた亡父  篤子
イントロは今も語れる佐武と市  蝉坊
オレ東大マンガで歴史覚えたよ  弧衾若衆
気をつけろマンガおたくの高齢者  猫じゃ猫じゃ
座右の書問われ「あしたのジョー」にする  蚤助
3コマの漫画で足りるマイライフ  蝉坊
爺ちゃんにドンガラガッタの意地があり  蝉坊
時事漫画見ると腹立つことばかり  蚤助
知っているアニメのキャラで齢がばれ  蚤助
少年とぼくらなかよし冒険王  純一
昭和という時代を照らすサザエさん  蚤助
代議士の八割五分は漫画だね  弧衾若衆
大好きなマンガで識れる武将たち  篤子
鉄人やアトムにリアル追いついて  駄作
東芝が消えても残るサザエさん  芳男
ドラえもん二十歳の君に会わせてね  霜降
何もかもマンガで学ぶ子の未来  篤子
日本を支えた貸し本回し本  蝉坊
★ のど自慢ゲストの唄にカネひとつ  蝉坊
初めての大人買いなのヒカルの碁  篤子
腹が鳴るタイミングもね四コマ目  篤子
★ 吹き出しで上司に文句そこらじゅう  純一
古漫画ポテトチップの匂いがし  蝉坊
米朝がケンカ腰かい間抜け落ち  蝉坊
★ ボケはじめ四コマで足る半生記  芳男
没収のマンガ職員室で読む  蚤助
ポッペンは力士も小指立てて吹き  蝉坊
本欲しいマンガも本のうちに入れ  篤子
負け残り負けず座布団投げ返し  蝉坊
漫画家は命削って名を残す  猫じゃ猫じゃ
漫画から漢字教わり今がある  純一
マンガ好き高じて卒論まだ書けず  蚤助
マンガでは正義の味方に味方した  霜降
マンガでもゆとり世代は道しるべ  芳男
マンガ見て小説も読む器用人  猫じゃ猫じゃ
★ 目が顔の半分あるが気にもせず  純一
妄想の少女漫画で学ぶ恋  ちどり
よく言うよ俺の人生マンガかよ  弧衾若衆
よく見たら若手若手がみな岩手  蝉坊
★ 四コマに川柳の種拾う朝  ちどり
4コマのオチを集めたような過去  純一
力石よ再びジョーに会えたのか  弧衾若衆


●「 かける 」

あちこちで願掛け神が協議する  純一
天駆ける夢みたけれどただの駄馬  猫じゃ猫じゃ
あり金を賭けたレースは大はずれ  猫じゃ猫じゃ
一夜漬けココぞにかけたテスト前  篤子
運動会応えて走るカメラ前  篤子
運動会夢ではいつも一等賞  篤子
★ 運にかけどうやらやっとここにいる  霜降
駆け落ちをしようとカレがプロポーズ  蚤助
かける数1では増えぬ減りもせぬ  篤子
掛けるより割ってばかりの定年後  弧衾若衆
9秒台明日はあすの風が吹く  蝉坊
暗闇で声掛けられて石になる  猫じゃ猫じゃ
子に賭ける過度の期待に子が潰れ  篤子
これからも駈ける休むの繰り返し  霜降
これまでのかけらを継いで旅支度  弧衾若衆
塩・醤油・油もヘルシーでも多い  純一
女子ゴルフスカート丈でオヤジ追う  純一
人生をかけた仕事も反省文  芳男
新米に早くかけろというカレー  蝉坊
スプレーの醤油ストレス上がる圧  純一
世界中フェイクニュースが駆け巡る  ちどり
退院へかけかもりかの蕎麦談義  蝉坊
大臣の辞任に地元駆ける風  蝉坊
たてがみに春の陽さして馬かける  篤子
共倒れならぬ程度に気にかける  弧衾若衆
友の背を追ってばかりの徒競走  ちどり
日本晴れ寝具集まれ陽の出干し  蝉坊
伸びる子を手塩にかけてダメにする  蚤助
野馬追いの親子に生きる心意気  篤子
刃こぼれを序列の欲がはばからず  蝉坊
花植えて水遣り過ぎて根腐れか  篤子
★★ 花マルを見せに駆け出すランドセル  蚤助
引き金に手をかけ迫る仲直り  蚤助
一人して熱いまんまにおつけ掛け  弧衾若衆
病院の食事けなして治りかけ  蚤助
不正ありトップ欠ければ風通し  芳男
不揃いになりこのバンドあのバンド  蝉坊
プロポーズかけた電話に親が出た  駄作
ほめたらば週に5日の玉子掛け  蝉坊
孫遠く背中掻いてと妻の爪  芳男
孫割った徳利に度量試される  蝉坊
道悩む外人の目に逃げる人  純一
無農薬都会の風にうなだれる  蝉坊
山うどを酢味噌で食べる今の時期  篤子
雪下ろし保険かけたか家人問い  蚤助


6月のお題/毎月25日締切り
1.「 なし 」 2.「 ろく 」
出題・猫じゃ猫じゃさん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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川柳と音楽、映画フリークの独り言。
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