虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

イギリスからの訪問者

2011-02-22 23:59:50 | 南ア-学校-
今日は、私の巡回校に、
イギリス(UnitedKingdom)からの訪問者が来た話。

今回の来南アは、
南アとイギリスのフレンドシップの一環で行われました。

今回の訪問にあたり、学校は大混乱。

外国からの訪問者の対応は、
この学校自体は慣れていますが、
今回は州の教育省の役人も同席して、
学校の授業やマネジメントのようすをチェックすると
事前に予告があったからです。

現場の混乱ぶりは、すごかったです。

せっかくなので、ご紹介。

まず教室の掲示物。

ふだんほとんどなかったのですが、
昨日、急遽準備しなさいと言われ、
先生と生徒で大慌てで作っていました。



その証拠写真。



次に、UKからの訪問者は、
EnglishBreakfastしか食べない(?)との事前情報が聞こえてきたため、
学校の先生たちは、急遽イギリスの朝食の材料を調べだしました。

そして、先生たちが作ったのですが、
これでいいのとかいいながら私も手伝いました。
(私もイギリス行ったことないので、こんな感じじゃないとか適当に言いました。)

その完成品は、こちら。
(私もこれを食べました。)



はたして喜んでもらえたのでしょうか?

さて、Visitors(訪問者)が到着しました。

何人かの生徒は、スワジ族の衣装に着替えて、
民族の歌と踊りで出迎えました。



そして、学校にいる生徒と先生、そうじのおばちゃんなど全員で
3名のイギリス人と教育省の方を迎えました。



はじめに、校長先生より、
この学校の特徴の説明がありました。

そのなかで、驚いたことは、
①この学校が日本の援助で建てられたこと
②その証拠(?)に私が現在、ボランティアで活動していること
をしっかりと伝えていたことです。

正直、この手の外国の方がはるばる来たら、
私のような他の諸外国の人のことは
ないがしろにされるかと勝手に悲観的になっていましたが、

さすがこの学校は、私のことをリスペクトしてくれています。

結局、現場の先生の紹介のなかに、
私もメンバーとして、ちゃっかり紹介されました。

その後、学校の先生たちは、授業にもどり、
校長先生などの管理職は、イギリス人訪問者の方と会議をして、
南アの学校教育の現状と恒例のDonation(寄付)ほしいのおねだりがあって、
お開きになりました。

感想としては、
イギリスの方とお話しするのは、照れました。

それより南アの先生たちのつたない英語に、
訪問者の方々も一生懸命に聞いていたのが、印象的でした。

私としては、
私の活動を他の先進国の方にも紹介できたので、満足です。

ただ会議のなかで、
南アの現状をかなり誇張して、Donation(寄付)をくれっていうのを聞くと、
思わず違うでしょ?って笑いそうになりました。

やはり数日間の視察旅行で来られた方と、
一年以上も任地で実際の現場を見ている者とでは、
見え方も異なるだろうなあと思いました。

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頑張れ!ムプマランガ州

2011-02-22 19:54:38 | 南ア-その他-
今日も、昨年のGrade12のMatricの結果から。

昨日も書きましたが、
Matricとは高校卒業認定試験のようなもの。

南ア全土の全てのGrade12の生徒が受験します。

詳しくは、こちら(昨日のブログより)。

さて、ここで急ですが、問題。

【問題】
全部で9つある南アの州のなかで、
私のいるムプマランガ州のPassRate(通過率)は、第何位でしょうか?

①もちろん1位

②まんなかくらい(4~6位)

③ブービー(8位)

④9位(最下位)

ヒント:タイトルをご覧ください。









正解は、

④9位(最下位)です。

しかも2年連続です。

順位とPassRate(通過率)を載せると、

1位Gauteng(78.6%)
2位WesternCape(76.8%)
3位NorthernWest(75.7%)
4位NorthernCape(72.3%)
5位FreeState(70.7%)
KwaZulu-Natar(70.7%)
7位EasternCape(58.3%)
8位Limpopo(57.9%)
9位Mpumalanga(56.8%)

白人率の高い地域が上位を占めています。

ちなみに現在、南アの協力隊員の派遣先は、

1位Mpumalanga‥11人(通過率9位)
2位Limpopo‥2人(同8位)
3位EasternCape‥1人(同7位)

と、いずれも下位の州であることが分かります。

私もムプマランガ州にいる間に、
最下位を脱出するかは分かりませんが、
下位3つの州とその他の上位の州との差が、
少しでもつまるように、私も非力ながら貢献していこうと思います。

頑張れ、ムプマランガ州。

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教科書がないと‥

2011-02-22 15:03:29 | 南ア-学校-
南アで活動する協力隊員として活動している私が、
2年目になって最近、一番気になること。

それは、教科書が有無で
授業のしかたが根本的に変わるということ。

そんなの当たり前だって、
日本ではそう思っていましたが、

これほど重要なものだとは思いませんでした。

理由は、いろいろあるのですが、
私の文才ではうまくまとめられないので、

いつものように
見つけたことを断片的に紹介していきます。

今回は、先日のKamhlushwa地区のGr.1の授業から。

授業のようすはこんな感じ。



この学校は現在仮設校舎のため、
机もイスもありません。(当然、教科書も)

そこで、先生が黒板に文字を書き、発音の練習をさせていたのですが、
その後、宿題を出しました。

しかし、教科書がないため、
先生は、子どもたちに黒板の字を写すように指示しました。

子どもたちは、一生懸命、黒板の文字を写します。



そして、書き終わった子どもたちの紙をチェックすると‥

まず正しく書けた子。



しっかりと書けていますね。
ただ、このような子は、全体の3割程度。

ほとんどの子は、こんな感じ。



保護者がよほど賢く空気を読んでもこれでは発音練習はできません。

なかには、こんな子も。



幼稚園が隣接されていないこの学校では、
文字を書くこと自体初めての子がかなりいます。

その子たちにとって、教科書は、必要不可欠なのが
お分かりいただけることと思います。

必要だなと思う理由はいろいろあるので、
また機会があれば、紹介します。

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