虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

R1=○○セント?

2011-02-23 23:43:31 | 南ア-算数-
今日も、Buffelspruit地区の学校。

いつもと同じように、淡々と業務をこなしました。

さて、今日の話は、セント(Cent)の話。

今日のタイトルの問題。

【問題】
R1=○○セント?
(Rとは南アの通貨であるランドのこと。)

こんなのGr.7の子どもたちにとって、
朝飯前だと思っていましたが、答えられない子が多数いました。

子どもたちがお菓子を買うときなど、
日常的に使用しているから、勝手にできると過信していました。

私「R1=○○Cents?」
生徒A「10Cent!」
私「う~ん、違う。では、R1は50Cents硬貨何枚分?」
生徒A「2枚!」
私「ということは、50cents2枚でR1だから‥」
生徒A「R1=2Cents!」
生徒B「違うよ、R1=120Cents!」

さすがに参りました。

この後、Percentageを教えるときのための伏線にしようと考えていたのですが、
その前に算数科担当の先生と指導計画を再考せざるをえませんでした。

とここまで書いてもこの問題の解答が分からない方はおられないかと思います。

もちろん「R1=100Cents」ですね。

ところで、このセント。
そもそも"Cent"には、"100"とか"1/100"とかに関係がありますね。

Century(世紀=100年)、Centimetre("m"の1/100という意味)だし、
今日取り上げる予定だった、Percentageも100%とCentが出てきます。

普段何気なく使っている身近な場面から
算数の題材をとってきたとしても、
思わぬところに落とし穴がありますね。

日本以上に手ごわい生徒たちです。

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アフリカーンス消滅(?)

2011-02-23 18:14:40 | 南ア-学校-
今日は、アフリカーンスの話。

アフリカーンスとは、
南アの白人たちが主として使用している言語。

南アにある全11の公用語のなかで、
白人たちが日常的に使用するのは、英語をのぞくとこの言葉だけ。

アパルトヘイト時代は、
英語とアフリカーンスが公用語として使われていました。

その名残からか、
アパルトヘイト撤廃後も
黒人たちの学校でアフリカーンスが授業として行われています。

しかし、今年巡回しているいくつかの学校で、
一斉にアフリカーンスの授業を取りやめています。

校長先生に理由を尋ねると、
「教師の数が足りないから」
「算数やSiSwatiの授業時間を確保するため」などとまちまち。

私のホストマザーが校長をしている学校では、
かなり前から行われていませんが、

あまりに揃った対応に、変なことを勘繰りたくなる私。

よくよく聞くと、
サーキットオフィスから
算数科とSiSwatiにもっと力をおくべきとお達しが来たからのようです。

まあ現在の社会環境で、
アフリカーンスを使用することを強要される場面はほとんどありません。
(一部の旧白人居住区ではアフリカーンス以外の言葉では応対しない官庁もあるそう
ですが。それは例外として。)

アフリカーンスを話せる黒人は、これから減っていくのでしょうか。

私のいる間に、めまぐるしい変化はないでしょうが、
十年、二十年と経つうちに、大きな変化になるかもしれません。

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