真剣道外伝★無端晟輝の残日録

真剣道・基道館宗師範の残しておくべき余談集

イルミナシオンから遐ほく

2019年07月22日 | 端感

やれやれ、よく働いた。

あとは死ぬだけだな(笑)

一日に例えれば、よく働いて満足が行く仕事ができて、ひと風呂浴びて、ビールも飲んで、そろそろ寝るか。

という気分だ。

 

私は物質財産は皆無と言っていい。素寒貧だ。

しかし、いろんな人たちとの交流だとか、今までコツコツと築いてきた道場だとか精神的財産がいろいろあって心は豊かだった。

今日も朝の9時から夜の9時まで歩き回る仕事をこなしたが、別に苦痛だとは思っていないし、元松山商の陸上部員はしんどいなどと口にしない。

 

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午後8時、あと15分は来ないバスを待ちながら、郊外の明かりもないバス停とも呼べない隙間にしゃがみこんで、向こう側の幹線道路を流れる車のライトを眺めていた。

世間のことは、この暗いバス停のほうから眺めると、まるで「他人事」じゃないか。

関係もない人がそれぞれの幸福を求めて動いている。

空から見ればみんな同じ。

 

そのまことに小さい自分が、いてもいなくても全く問題はない。

私のことはそれでOK

 

しかし、基道館はまた別で、会員諸氏の「共同幻想」を引き受ける責務がある。

いわく、伝統の継承、師伝の継承、有意の人材の育成。

そういった公の責務はないがしろにできないし、私の半生をかけ構築した基道館の「夢」をどんな人も破壊する権利はない。

 

 

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今夜は悲しい知らせが届いた。

基道館を破壊しようとする人がいるという。

感情や勘定に左右されていると思う。

実に切ない。