真剣道外伝★無端晟輝の残日録

真剣道・基道館宗師範の残しておくべき余談集

居合形、 17代大江先生制定の核心。

2019年09月03日 | 基道館活動記録

 

月影会に、有城斎師範が来てくれて、(というか、ずっと面倒見てくれていた)にぎやかな稽古となった。

今夜は「居合形」をすると予告したので、足りない木刀類を持ってきてくれていた。

 

月影会を指導してくれている、無完庵准師範と稽古前に話していたら

完「有城齋師範は仕事が早い、なんでもてきぱきとすぐさまやる、見習っています」

そうですね、着地点を見定めて行動する有城さんは、頼りになるでしょう。

今夜は、3年間の武者修行に出た月影師範の無学庵師範も、道具類を持ってきてくれた。

 

なんと、昔日私が使っていた道具入れだ、長持ちするものだ(笑)

なかに35年使っている杖も混じっていた。色が違います。

 

(道具の補修はしておきますと持ち帰った。)

 

かれは、明石に住んでいて、このところ大阪北部の新店に派遣されているのだという。

 

高校生だったかれが、師範となり、社会的には新店の指導を任される立派な大人になったのは、慶賀の至りだ。

 

居合形の成立のいきさつ、狙い、獲得目的を書き出して、稽古は始まった。

 

特に留意したのは、2本目「拳取」 世間ではこれをこぶし取りと発音するらしい。

あはは、基道館ではけんとりと発音する。

考えても見て欲し、師伝を墨守するという道場が、先師の発音を真似ないでどうする!

みんながしているから,言っているから、やっているからとふらふらするのはミーハーだろう(笑)

師が行ったこと、言ったこと、それがたとえ間違いであろうと追随する覚悟なくてなんの居合だ!

 

合理的、不合理的、そんなことは命のやり取りをする現場では全く関係ない!それが私のテーゼである。

我々は決然とした居合者でありたい。

 

宇宙には確定したものがあるだろう、人の世は確定したものなどない。

自分の信念がどれほど固いか(それもたいしたことではないが)だけだ。

親鸞様の教えを持ち出すまでもなく、(たとい法然聖人にすかされまいらせて、 念仏して地獄に堕ちたりとも、さらに後悔すべからず候。)

後悔などありようもないではないか!

 

 

2本目はギブアップを取る、体術的な要素が多い。

古伝では、わが刀と敵刀の上下が入れ替わることも伝えた。

その意味も伝えた。

准師範には「口伝」も伝えることができた。

(口伝を加えると状況が全く違うことに気が付いてくれた)

 

これが基道館の目指すブドウだ!

 

 

 

 

 


真剣道基道館規約

2019年09月03日 | 基道館活動記録

道場の規則は私が作った「掟」のみだった。

この度、有能な人が入門してきたので、それをだれでも理解でき、かつ明快に作り直してくれた。

しかし、枚数はA4が8枚に及ぶ。

明快なルールの誕生だ。

 

 

私が作った「掟」を巧みに案分して、製作してあるその度量に舌を巻いた。

 

残すものは残し、新しい風を吹き込む。

まさに基道館の新時代の到来を感じる。