真剣道外伝★無端晟輝の残日録

真剣道・基道館宗師範の残しておくべき余談集

教条的武道との訣別 

2019年02月27日 | 無双直伝英信流
日曜の虎乱洞で、ある試みを行った。

無双直伝英信流-業前解説-基道館の見解


参加者が助教以上であったので可能だった。

「両詰」をいつものように壁際30cmくらいに座り、木刀で行う実験。もちろん左が壁。

そうやって抜いて木刀が壁に当たるのはどこか探る(個人差がある)

ここで、発想の転換が必要だ。


※この業の狙いは2点、壁などの障害があって抜き付けが不自由なとき+あっという間に位を占めてギブアップがとれるか?

金もってこいのアホ連盟、またはジャンク連盟の居合では「上から抜くそうだ」
そんなところで渋滞しているらしい'笑)

※柄合わせという基本がすり込まれているのを前提に見た場合、剣先が通るコースの認識

じゃあ、もっと速い抜き付け(晴眼になるコース)はないだろうか?

敵を殲滅しないのは日本武道の特徴だから、さっと抜きつけて晴眼になり、敵ののど元に位を取るのが第一目的としたらこの業の狙いが明瞭に現れてくる。

※それじゃあ、柄を合わせるに拘泥する必要もない、そもそも柄を合わせるのは「斬りつけ」のコース確定のための初心者向け方便




掟破りを持ち出してみた。


私「柄を合わせるのが染み込んでいるから、柄は正中を通る、しかし、その必要があるだろうか?右に披いて抜いたら剣先が正中を通らないか?



合目的的な変則が見えてきた瞬間だ。

壁に当たる確率はぐんと減り、スムーズに抜け始める。

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初伝抜打   中伝真向   それぞれ同じ理合の身体操作が、抜刀方向(柄の方向)に差違があり、それを不思議に思わないようなら「埋め込み」に気がつかない


しかし、そういう工夫で変則も理解できたとしても、世間では癖か、下手かに分類される(涙)
それを得心の上修行しているのが基道館の会員である、頼もしい限りだ。

日本武道は底知れない!



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