◆Let’s log life◆

*v* ログ屋のひとりごと *v*

防火構造(30分耐火)ログについて

2005-12-13 | ログハウス
以前から、マシンカットの防火対応について触れてきましたが、簡単な説明をします。尚、この写真は、ログ材の防火試験をする直前のものです。

従来より、市街地では、さまざまな規制などがありました。
ログハウスを建てるにあたっては、防火関係の規制がどうしても障害になることが多く、計画そのものを大きく変更しないと駄目なこともありました。
防火地域、準防火地域などはもちろんですが、意外と気がつかないものがあります。建築基準法22条・23条地域というものです。不動産関係の方でも知らない人もいるくらいです。(省略して22条地域とします。)

この22条地域は、防火地域、準防火地域ほどではないけれど、防火に対して気を付けなさいよ~と言う感じで、屋根及び外壁に対しての規制があります。「屋根は燃えないようにしなさいよ」「外壁も燃えないようにしなさいよ」と言うことです。屋根と外壁に限定しているので、一般住宅であれば問題ないのですが、ログハウスの外壁は『木』ですから問題です。窓、ドアは規制対象外です。
※屋根は全域ですが、外壁の場合 延焼の恐れのある部分が対象なので、敷地が広い場合はOKです。(ウッドシェイクは原則的に駄目です。)

不思議に思うかも知れませんが、ポスト&ビームであれば22条地域の場合は比較的簡単です。規制が掛かっているのは、屋根と外壁です。壁が不燃であれば、柱は木で問題ないです。庇もベランダも壁では無いので木でOKです。(ベランダの床の仕様により駄目なケースもあります。)

建築基準法では木は燃える、鉄、コンクリートは燃えない等という大雑把な分け方をしているので、今まで我慢をしていたわけです(昔から丸太など大きな木は燃えにくいということを経験でわかっていましたが・・) 規制緩和のおかげで、実験をしてある時間燃えないことが証明できたら認めよう ということになってきました。

続きは次回に・・・(尚、文の中の内容に関して例外もあります。)