うんたま森のキジムナー

白夏

9月も半ばになると、心地よい風が窓から入ってくる。
風や雲の変化にも夏の衰えが感じられる。
台風が近海を北上したり、あるいは気圧の谷が抜けた後、
大陸から移動性高気圧が出てきて沖縄地方を覆うようになると、
やわらかい北東の風が吹いて湿度が下がり過ごしやすくなる。

日中は、まだまだ日差しがきついが、朝夕は、ずいぶんと
涼しくなり、窓を開けて寝ると朝方には毛布が欲しく
なるほど冷えることもある。
熱帯夜が終わるのもこの頃。

南西諸島(宮古島・八重山)では、二十四節気の
白露(9月8日)から秋分(9月22日)までを「白夏」(スサナツ)
と呼ぶ。白いという動詞「白む」には、衰える、薄らぐなどの
意味があり、「白夏」とは、衰えた夏、あるいは夏の終わり、
沖縄の初秋とも言われている。

この頃に吹く北よりの風を八重山では
「白北風」(スサニスカジ)と呼ぶ。
トンボが飛び交い、おみなえしやりんどうが咲き、かえでやつたが
紅葉する本土のような景色は沖縄では見られないが、
見慣れた景色にも変化を感じる頃である。
海から上がると肌寒いので、来島予定のある方は、
ボートコートが必要だ。


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