沖縄県では11月から解禁となるが、各漁協によって
解禁を遅らすところもある。
宮古島では12月に入ってから、ソデイカ漁に出る船が
多いようだ。
ソデイカ、またはセーイカと言い。
4月5月頃になると1匹あたり20㌔を超す巨大なイカになる。
昔話や伝説で、イカの化け物が船を襲う話は、おそらく
このイカがモデルになっているのではないかと思う。
一般にソデイカが知られるようになったのは、20年ほど前で、
それまでの目撃情報は船より大きいイカを見たとか
都市伝説のようなものばかりだった。
深海の400m以上に生息していて、まれに浅瀬に
あがってくることがあった。解禁になる11月ころに捕れるものは
1匹10㌔未満で、徐々に大きさが増してくる。
生態はあまり知られていなくて、深層水が流れる水深に
生息していて、寿命は1年と言われている。
深層水の中にいるので、このような大きさになるそうだ。
普通の海水と深層水では養殖のエビも5倍大きくなる。
500mの縄の先に重りをつけて、3本のイカの仕掛けをつける。
縄の上部にブイをつけて流す流し漁。慣れた漁師はその仕掛けを
20本以上流すこともある。
数年前からイカ漁に出た船がカジキを釣ってくるようになった。
イカの縄の先が何かの拍子にもつれてしまい、そのまま
流れたところ偶然にもカジキが巻き付いて上がってきた。
カジキは輪っかを通り抜ける習性があり、今では縄の先に
プラスッチクのフラフープのようなものをつけて流している。
イカ釣り縄の失敗から編み出された新しいカジキ仕掛け。
その年の水揚げに左右されるが5月いっぱいまでソデイカ漁が
おこなわれる。
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