うんたま森のキジムナー

ニービチ

結婚式の事を方言で「ニービチ」と言う。

言葉の由来は色々あるが「根引き」が語源だという説がある。
結婚を迫られた女性が木にしがみつき、男の求婚を拒んだ。
だが、どうしても妻にしたいと思った男は、木の根っこごと
引っこ抜き、妻にしたと言う。

昔は、家で行っていたそうだ。当然、集落の人が次から次へと
お祝いにやってくる。
家は解放され、庭では唄や踊りが延々と続いたそうだ。
そして住宅事情や生活環境が変わってきて、集落内の生活から
付き合いは広くなり結婚式も公民館や結婚式場が
使われるようになった。

20年ほど前に好奇心から結婚式場に電話して料金を聞いたことが
ある。当時2時間で6万円ほどだった。目出度いことだから、
次の結婚式の予定がなければ時間は別にかまわないと言われた。
結婚式の祝儀は3千円で少なくても500人~600人は
集まる。結婚式場は場所の提供だけで、仕出し料理やお酒、
司会者などは別料金。
千円ほどの弁当が各テーブルに置かれ誰がどこに座っても
よいようになっている。

そして最近では結婚事情も変化してきてホテルなどがすべてを
まかなってくれる本土式の結婚式に変わってきた。
ホテルで結婚式を行う場合の祝儀は1万円からと
なっている。人数も少なくなって300人ほど。
沖縄本島のホテルで式を行う事も増えてきた。
それでも集落によっては、たくさんの人が駆けつけることもある。

このあいだ、沖縄本島で結婚式を行った知り合いがいた。
なんと集落から200人もの人が沖縄本島まで行ったそうだ。
いっそのことチャーター便を飛ばせばよかったと
言っていたくらいだ。結婚式でお酒につぶれない新郎はいないと
言われている。お祝いに来た人から一杯ずつお酒がまわってくる。
100杯とはいわないがそれに近いくらい
一気飲みをするわけだ。そりゃつぶれるわ・・・・


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