島の駅では、ゴーヤの特価販売が行われ多くの人が
買いにきたそうだ。
NHKの朝ドラで、一躍その名を全国に広めた「ゴーヤ」
私がゴーヤを初めて食べたのが、今から30年以上前の
徳之島の居酒屋だった。何か珍しい土地の食べ物はないか?
と壁に貼られている品書きをみると「ニガウリの炒め物」
というのが目に付いた。
食べた瞬間「ニガイッ」「ニガッ」顔をしかめるほどの
ニガさだった。最近販売されているゴーヤは品種改良が
おこなわれたのかそれほど苦くない。
しかし当時のゴーヤは、苦かった。
ゴーヤはほぼ一年を通して沖縄では売られているが
ゴーヤは夏野菜の代表格で、熱に強いビタミンCを多く
含んでいる。オバァに言わせれば、これも薬で、薬と言われ
なければ、わざわざこんな苦いものを
食べないだろう。
ニンジンやピーマンと同じようなもので、舌が学習していく
食材と言われている。学校の給食で子供が一番嫌いな食べ物が
ゴーヤであるが、夏の食堂で一番売れるのが
「ゴーヤチャンプル」
食堂の裏には、ダンボールに入ったゴーヤが
積まれている。
汗がしみこんだ作業着で、食堂に入ってきた作業員風の人が、
まだ食べてもいないゴーヤを一口噛んだような顔をして
「ゴーヤ」と注文する。食べているときも、けっして美味しいもの
を食べている表情ではない。
それでもゴーヤチャンプルが次々と注文される。
実は、私は今でもゴーヤがあまり好きではない。
あの初めて食べた徳之島のゴーヤと鳥の炒め物の味が、
今だに印象深い。30年以上前の出来事なのに、
ゴーヤを残して店を出るとき、店の人から「おぼらだれん」
と声をかけられたこともはっきり覚えている。
(オボラダレンは、徳之島の方言で、ありがとう。)
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